食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士って何??

アレルギー
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食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士?

今回は、「食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士」とは何か、どうやったら認定がもらえるのか、費用は・・・などをご紹介します。2022年度までに実施された内容をもとにご紹介します。その後、変更があるかもしれないのでご承知おきください。

食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士という名称

「食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士」というのは公益社団法人日本栄養士会が認定しています。

栄養士・管理栄養士資格を持っている人が認定を受けることが出来ますが、講義・試験を受ける必要があります。また受講・受験には条件があります。

認定に関わる講習会、研修会、試験は年1回です。講習会に関してはオンラインでの受講になっており、期間内であれば、いつでも受講が可能となっています。

どんな講義を受ける必要があるのか

食物アレルギー基礎研修

文字通り、アレルギーの基礎を学びます。

  • 認定制度や役割について
  • アレルギーの病態について
  • アレルゲンについて
  • 食品表示法について
  • 保育所・学校の給食対応について
  • 災害対策・緊急対応について

おおよそこんな感じの内容です。

新型コロナ流行前は、2日間の日程で講習会が組まれていました。

コロナ流行中にオンライン講習に移行しています。

食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士認定研修

  • 試験、提出する試験レポート・活動レポートについて
  • 面接内容とアレルギー対応
  • アレルギー対応食を考えた献立表作成
  • 作業工程作成
  • 過去課題レポートの紹介

といったような内容で実施されました。

こちらの研修は机上の勉強と言うよりも実例紹介、試験についてや、活動レポートを提出するための説明だと感じました。(以前は応用といったような名称だった気がします)

給食現場の実践に近い内容でしたので、保育園給食を経験している私には普通の事に感じられる内容でした。ですが、デスクワークが多く実際に現場に入っていない栄養士さんはそうでもなかったかもしれません・・・。

試験を受ける条件とは

日本栄養士会会員であること。管理栄養士・栄養士として3年以上従事していること。研修を終了していくこと。

以上の3点です。

活動レポートは実践した内容なので、従事していないと書けないかなと感じました。

試験内容はどんな感じなのか

課題・活動レポートの提出

課題レポートは、現場を想定した実際のアレルギー対応の書類(対応表・献立表・アレルギー献立・作業工程表・使用食材など)の作成でした。

活動レポートは、活動テーマ、活動内容などを所定の様式に2件です。

課題に関しては、実際に給食現場に携わっていないとわかりにくい内容かも知れないと感じました。活動レポートはテーマを決めるのに悩みました・・・。

レポートは期日までに郵送提出します。

提出物はパソコン作成でも手書きでもOKでした。

ですが、印刷が必要な部分も出てくると思うので

職場やコンビニなどで印刷できる方法を知っておくと良いと思います。

ちなみに私は保育園での実践例を書かせてもらいました。アレルギー対策委員会のことと、なかよし給食の実施についてです。

  ↓ なかよし給食についてはこちら ↓

認定試験

新型コロナ流行前は試験会場での受験でしたが、コロナ後はオンライン試験となりました。

運営側も受験者も慣れていないためか、受験者の確認に時間がかかり・・・。受験時間がかなり遅れての開始となりました。他にも思うことがありましたが・・・過渡期は仕方のないことが色々起こりますね。

焦ってしまう可能性もあるので、なるべく早めにログインすることをおすすめします。また、顔が写るようになど指示もありますので、試験会場に入ったらそういった部分の確認をしておくのがおすすめです。

オンラインで試験なんて初めてだったので色々心配でしたが、

いい経験になりました。

試験は4択の選択問題でした。記述式の問題があったら難しかったかもしれません・・・。(その部分が課題レポートなのかな)

費用はいくらかかるのか

認定のための費用

基礎研修は栄養士会以外の方も受講でき、24,750円です。栄養士会会員であれば16,500円で受講可能です。

基礎研修より先は、栄養士会会員でないと受講することができません。

食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士認定が11,000円

試験とレポート審査が16,500円

合格後の認定費用で11,000円

以上で55,000円です。(ここにレポート郵送費や支払手数料なども追加されます)

現在はオンラインに変更されている部分が多いですが、以前は会場までの交通費や宿泊費がかかっていました。ですので少し経費は減るのかな。・・・と思います。(交通費とホテル代の方が講習会費よりかかってる)

認定継続のための費用

また、この認定は5年限定です。認定を継続するためには、日本栄養士会の生涯学習の必須講習20単位とが必要です。この講習はオンラインで1単位1,100円で受講できます。今までに未受講の場合は22,000円かかります。

そこにアレルギー関係の講習などの単位も必要になります。こちらは講習によって経費がかわってきます。

それから認定更新の費用が5,500円かかります。

知識のアップデートには必要経費とも言えます。

他の認定資格と比較すると少し安価な気もします。

何に役立つのか

正しい知識をもっているという認定なので、食物アレルギーに関連するお仕事についていれば、有用だと思います。また、転職活動などで少し有利になる可能性も考えられます。

食に関わる栄養士という資格ですが、さらに踏み込むには認定をとった方が良いこともあると思います。

認定制度のはじまり

「食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士」は2018年に開始されたまだまだ新しい認定制度です。

2018年には申し込み多数で早々に研修参加申し込みが打ち切られました。それだけ、待っている方が多かったと言うことですね。

HPのみのアナウンスだったため(雑誌で発表してくれると思っていた)私は気づかず・・・受講すらできませんでした。その年は東京会場だったのに、翌年は名古屋会場・・・。その翌年も名古屋かも知れないし、大阪になったらもっと旅費かかるし・・と名古屋に受けに行きました。(前日入りして観光した)

これに反省して、ホームページの研修案内をよく見に行くようになりました。

コロナ前との違い

2020年は新型コロナ流行で研修・試験は実施されず、2021年には研修だけが実施。2022年にやっと試験も実施されました。きっと色々模索されて、オンラインで実施する方法を検討してくれていたのだと思います。

2018年当初は、「食物アレルギー分野栄養士(給食分野)」取得2年内に研修を受け課題レポート例5つ(症例3,活動報告2)を提出し、「食物アレルギー分野管理栄養士」になるという図式でした。

随分ややこしかったのが、大分ハードルが下がったイメージです。

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