【産業給食栄養士】の仕事都は?

産業給食栄養士
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栄養士ってどんな仕事をするの?

栄養士の働く場所の一つとして社員食堂や職員食堂などがあります。

病院の栄養士の仕事はなんとなくわかるけど・・・産業給食(社員食堂・職員食堂)などの栄養士ってどんな仕事をしているの?という話を自分の経験から少しご紹介してみたいと思います。

あくまで個人の経験と感想の一例です!

産業給食とは?

企業内にある社員食堂、官公庁などにある職員食堂などの事を「産業給食」とイメージすると良いと思います。

実際の場所としては、広い敷地を持っている企業さんは食堂だけの建物があることがあります。オフィスビルのワンフロア全てが食堂だったり、フロアの一部だったり・・・様々な場合があります。今回私が紹介できるのは委託給食会社の話になりますのでご了承ください。

委託給食会社

企業や官公庁から委託を受けて給食などを提供します。

多くは株式会社などの営利団体です。社会福祉法人などと違い、利益を求めている団体ですので、「売上」という事を考えていかないといけません。(社会福祉法人だからと言って経費について考えなくて良いというわけではないですが・・・)

どんな業務がある?

給食運営には様々な業務があります。業務内容は給食会社によって異なったりしますが、社内でも現場によって変わったりします。

事務系

・献立作成・・・週毎、月毎など現場によって立て方が変わります。提出するだけの事もあれば、許可を得ないといけない場合もあります。

・レシピ作成・・・現場の求めるものによって量や種類が変わります。

・献立表作成・・・社内システムに献立表を載せたり、デジタルサイネージを使用することもあります。

・発注表作成と実際の発注・・・社内システムで発注したり、納品業者に直接発注したりします。

・伝票などの書類管理・・・納品伝票のチェックやPCでの打ち込みなどがあります。

・各種帳票の作成と管理・・・日報などの運営報告、温度チェック表・個人衛生チェック表などの衛生関連から栄養管理報告書などの栄養関連、その他社内規定の書類など様々です。

・POP・ポスター作製・・・社内で専門部署が用意してくれている場合もありますが、その現場に合ったものを準備するなどもあります。

・シフト管理・・・パートさんのお休みや配置などを調整する場合もあります。

・売上管理・・・大きい現場であれば専門にいてくれる事も多いです。

・クライアント・カスタマーとの打ち合わせ・・・責任者だけがすることもありますが、同席することも多いです。栄養関係のイベントを予定している時には説明したりします。

・栄養教室などの栄養に関するイベント・・・専門部署がデータを作ってくれている事も多いですが、その現場に合わせての調整やフィードバックなど大切な事も多いです。

厨房

・調理・盛付・・・下処理から調理など色々やります。その分知識も増えます。

・販売・接客・・・食堂利用者から付近のお店と比較されることも多いです。

・器具食器の洗浄

・衛生管理・・・現場の改善点に気づけることも必要ですね。

その他

カフェ・喫茶がある際にはその運営全般・・・エスプレッソマシンなどがあれば使う事もあります。

以上に挙げた項目すべてを行うわけではありませんし、現場によっては記載した以外の仕事もあります。項目数でみると厨房業務が少なそうですが、時間的にはそちらが一番長いです。

必要なパソコンスキル

Excel

各種献立表、発注表、必要書類などで使用します。セル(マス目)を使用した表を活用ことが多く、演算機能まではあまり使わないかなと思います。

表などのベースは本社の担当部署が作成し、店舗では入力するだけという事が多いです。

Word

給食会議などの会議録、研修報告などで使用します。POP作成をWordで出来る方はそちらでも使用できます。

PowerPoint

日常的にはあまり使用しないと思います。POP作成や栄養教室の資料などを作成します。

栄養計算ソフト

多くの会社で、献立発注栄養計算がまるっと網羅された社内システムを使用していると思います。

それぞれの会社で違う事

産業給食の委託給食会社は「給食の献立・レシピ作成や発注」を栄養士メインで行う会社と調理師メインで行う会社があります。両方経験しているので、個人的な意見を書いていきます。

ちなみに単一定食方式ではなく、カフェテリア方式で、メニューアイテムが色々ある現場の話です。

りっか
りっか

便宜上以下の二つに名前を付けました。

この区分けでよぶことは無いと思います。

栄養士メインで献立作成

・献立・レシピ作成や発注などを栄養士が行う。栄養士が給食を運営していると実感できる。

・健康メニューだけでは売り上げが伸びない。その為、提供したくなくても高カロリー高脂質メニューを提供せざるをえない。

調理師メインで献立作成

・献立・レシピ作成や発注などを調理師が行う。栄養士は「栄養士という専門職で入社したのに・・・」と思いがち。

・栄養士考案メニューは健康イベントとして扱われる為、そこに注力しやすい。

・日々の給食は他の人がメインで考案する為、自分以外のやり方を参考にしやすい。

私の経験した会社について

私の最初務めた会社は上記でいう栄養士メインでした。

とある現場で他社さんの様子を見る事があり・・・調理師がメインで給食献立を決めていたので驚きました。献立は栄養士が決めるものだと思っていたからです。

転職した後の2社目は調理師メインタイプでした。そういう運営方法の会社もあると事前に知っていたのでその時には抵抗はありませんでした。この会社の方法から自分は何が学べるだろうかとワクワクしました。

どちらの職種がメインで現場を回そうとも、美味しいご飯を提供したいという想いは変わりません。

何を吸収できるか考えると楽しい

献立・レシピ作成などに自信が持てない場合には、調理師メインのシステムの方がやりやすい部分もあるかもしれないです。

自分が希望する会社がどのタイプか気になる場合には、学校の先生などを通して卒業生から聞いたり、卒業生の話を聞く機会があればそこで確認するのが一番良いと思います。(病院は栄養士メインでないと栄養価に問題が出るので、こういう事はあまりないと思います)

まとめ:産業給食栄養士のお仕事

委託給食会社で産業給食施設に勤務していた経験から、仕事内容を紹介しました。

パソコンスキルなどは、最初からできなくても大丈夫です。仕事として毎日向き合う事になりますので、慣れてきます。余裕があればそういう事をやるんだなとか、事前に操作画面を見ておこうかなと思ってもらえたらいいなと思います。


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