「なにもかも心配」という気持ち
「私が気になること」を長々色々話した後、医者が言った事。
「不安が非常に強いんですね」
○○が心配で。▼▼に困っていて。■■が不安で。・・・確かにそう話をした記憶はありますが、「不安」という言葉をそんなに強調して話しているつもりはありませんでした。
人に話を聞いてもらう事で「私は常に不安なのだ」と知ることができたのは非常にありがたいことでした。
退職後に今回は気になることを潰していこうと思った
メンタルが原因の体調不調を理由に職場を退職しました。
メンタルが理由で退職したのは初めてではありません。前にいた会社の退職理由もそれでした。その会社では異動をさせてもらったりもしていました。
人や労働環境に合わなくなってしまう事が体調不良の原因です。
「全ての人に合う職場はない」と一般的に言われます。「価値観の合わない場所にいるな」とも。
実際に私がいた職場はそもそも環境も良くなかったとも思います。後からよくよく考えても価値観は合わない場所だった。一方で「私がもっと柔軟に考えられたら良かったのでは」とも思うのです。
退職したことをきっかけに本腰を入れてみようと思った
「私がもっと柔軟に考えられれば」自分も辛くならないし、現場にも迷惑がかからなかっただろうなというのは何かある度に思う事です。
自分の思考に柔軟性がないのは「発達障害」の可能性もあるのではないかとも思ったりもしました。色々本を読む中で、違うかな・・・?と思いつつも、思い当たる節が多くありました。
退職時に心療内科を受診していたので思い切って相談したところ「発達障害」は専門でないので・・・と言われ、別の病院を探すことにしました。医者には「多分発達障害ではないと思うけれど」とも言われつつ・・・。
心療内科医は「発達障害で有名だ」と千歳烏山病院の名前を出してくれました。せっかくなのでと予約日に電話してみました。しかし電話が全く繋がりませんでした。全国から電話がかかってきて電話が繋がらないという情報を見ていたのですが、ほんとに凄かったです。
インターネットで通えそうな範囲で探すことにしました。
発達障害の診断テストは療育クリニックがやってくれた
インターネットの体験談で「地元のクリニックで診断してくれた」という情報を元に、発達障害の診断をしてくれる所を探しました。その中で、発達障害などの療育クリニックで、大人の対応もしてくれるという場所にたどり着きました。
そこでお話をして「違うと思うけれど、心配なら簡単なテストをやってみますか?」と言われ検査用紙をくださいました。
質問が沢山あって、それを下記のような選択肢から回答を選ぶタイプの検査です。
ADHDと自閉症スペクトラムの検査用紙をもらい、帰宅して回答。後日受診時に判定するとなりました。
結果は「発達障害ではない」という事でした。
ただ、不安な環境にいるときには、気になる症状が出やすいかもしれないという事でした。
精神科やカウンセリングはどうか?と思った
困った時に相談できる場所があるといいなとも思っていました。
カウンセリングは費用がかかるし、対人なので合う合わないがあると聞きます。精神科も先生と会う合わない、薬とも合う合わないで大変な事になるという話をよく聞きます。
そういった情報からためらっていましたが、ずっと困っていたので両方を探していくことにしました。
「全般性不安障害」という名前が腑に落ちた
精神科で医者に「私が気になること」をお話しした後、先生が言った事は
「不安が非常に強いんですね」という事でした。
○○が心配で、▼▼に困っていて、■■が不安で・・・確かにそう話をした記憶はありますが、「不安」という言葉をそんなに強調して話しているつもりはありませんでした。自分では全く気づいていなかったのです。
「全般性不安障害」ではないか
医者は、今の話だけでは、はっきりとした診断はできないが「全般性不安障害」の可能性があるという話をしてくれました。
「全般性不安障害」は日常の生活の中で、不安な感情や恐怖心を常に持ち続けている病気であるとされています。ただたんに心配・不安なのでは無く、常にその状況なので心身ともに消耗することもあります。以前は、不安神経症とも言われていました。
そして、その不安を薬で軽減してみましょうという話になりました。
処方薬で「不安がない」状態を知った
精神薬には怖いイメージがありましたが、物は試しと飲んでみることにして処方して貰いました。
どんな処方薬?
レクサプロ、レキソタンという2種類のお薬でした。
飲んでみると、本当に不安を感じにくくなりました。
いつもだったら、こう考えてしまうのに。いつもだったら、こういう時に不安を感じるのに。
など思いながらも、不安感が起こらない。非常に不思議な感覚でした。また、不安を感じないってこんなに気持ちが楽なんだと気づきました。
そして、肩が非常に軽く感じて身体まで楽になりました。
薬の副作用
一方で副作用がありました。私の場合は不眠と下痢と体感変化です。
寝付けないし、全く眠くならない。私は目眩持ちなので、睡眠不足は天敵です。睡眠不足になると目眩が起きやすくなるからです。
薬を飲んだ後に酷い下痢になりました。服用後比較的すぐに下痢が出ました。
ホットフラッシュのような暑さと悪寒を代わる代わる感じる体感の急激な変化がありました。冷や汗も出ました。日中夜間問わずの変化です。
・・・これは困ったなと思いました。
ここで、困ったなと思った事でも薬の効果を感じました。通常の私なら、「困ったな」では無く、不安に感じて、どうしようと止めどなくグルグル心配になるはずだからです。
薬は2日飲みましたが、この副作用では辛いし続けられないと服用を中断しました。2種類のどちらが合わないかまでは検証しませんでした。
薬を飲んで「不安の強さ」を知る事ができた
副作用はしんどかったです。が、不安がないってこんなに楽なんだという事がわかりました。
副作用には困りましたが、不安にならない方法があると知った事だけでも非常に大きな収穫でした。薬を減らしてみましょうと医者に言われましたが、服用する事は止めました。不安になりやすい事を知っただけで随分と楽な気持ちになれたからです。
不安に限らず、感じ方は人それぞれです。不安を感じないという人は、どうして感じないんだろうと思っていましたが、こういうことかと理解しました。また、自分が不安を根底に抱えていて、人よりも「不安になりやすい」と言うことが言葉だけで無く、実感としてわかりました。
医者に色々話したときに「不安が強いですね」と言われたわけです。
「不安」に追われてしまっていた
「私がもっと柔軟に対応できていれば」とか仕事や人に対して思っていた事は確かにそうかもしれません。しかし、心配しすぎ不安に思いすぎな部分もあったワケです。それが、心に折り重なって身体の体調までも悪くしてしまう。
「不安」に追われて、周りを見る余裕がなかった部分もあったのでしょう。
まとめ:やっぱり専門家に頼った方がいい
「病院にかかる」というなかなか踏み出せなかった一歩。やっと行くことができました。
わかったことも色々あって、非常に良かったです。
「自分は不安になりやすいんだ、不安に思っても仕方ないんだ。」そう思えることで、少し楽になった気がします。「私」が「不安になりやすい」と言うことを専門家から指摘されただけで、こんなに気持ちが楽になるんです。
色々わかってきたこの過程で、私は「不安が行き過ぎて、がんじがらめになって、考えが固まってしまって、柔軟に物事を捉えられなくなっているのだろうな」ということも、なんとなく理解しました。
また、困った時に行ける場所があるとわかったことも収穫として大きかったです。
何かに困っている方はやはり専門家に相談して欲しいなと思いました。
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