「知的再武装 60のヒント」
フリマアプリで別の本とセット販売されていました。購入の目的はセットのもう片方の本でしたが、読んでみるかと。
目当ての本より印象に残りました笑
「知的再武装 60のヒント」読んでみた感想
対談形式
こちらの本は、対談形式で進みます。対談形式は意外と読みやすいです。対談相手がフォローを入れたり、違う知識を入れたりしてくれるから楽しさもあります。
池上さんの説明の上手さの”もと”について
他の本でも語られているかもしれませんが、池上さんの知識量や、わかりやすい説明、話し方にたどり着いた経緯について触れられています。
NHK所属時に部署異動する度に、その時必要な事を学んできた・・・とのお話です。色々なジャンルで仕事で必要な知識であれば、確かに勉強するしかないです。しかし、地頭が良くないとそれは難しいだろうなぁという感想を持ちました。
「年に一度の棚卸し」
本書では、まずは人生の折り返しとして非常に重要なのは45歳くらいであること、それまでに自分が何をして生きてきたかをリストアップする事を勧められています。
その上で、1年ごと棚卸しし、自分が1年で何を蓄積してきたか振り返りが必要だとされています。宗教によっては週に1度礼拝の日があったりするが日本人は不慣れなので、盆暮れ正月をオススメされています。
この時に、転職に伴うキャリアアップのお話を聞いた時の事を思い出しました。
自分が何が出来るか。
パソコン操作であればエクセルのどこまでできるのか、ワードで何が出来るのか、そもそも電源のONOFFができるのか・・・。専門職の知識だと思っていたことも一般的に考えてみると、どういうアピールに繋がるのか。
普段から棚卸しや言語化をしていると、困らずに思いつきそうです。
そう考えると、何も45歳にならずともどの年代でも1年毎の棚卸しはした方が良さそうだと感じました。幼い頃は新年の目標や抱負を聞かれる事がありましたが、その前に去年何が出来たか、何をやってきたかを振り返る習慣があれば良かったのかもしれません。
知的再武装
本書では、この45歳からの人生のための知識の再構築「知的再武装」について60のヒントを挙げています。
「45歳の折り返しでリストアップ」「1年ごとの棚卸し」はヒント1と2に挙がっているものです。
この他にヒントが58ピックアップされています。他には本について、対話について、日常から政治のこと・・・色々書かれています。
お二人の知識量と考え方を読むことが本当に面白かったです。私自身が「物を知らない」せいもあるかと思いますが「へぇ・・・」という言葉が何度も口をつきました。
対談されているお二人の経験も書かれており、それもまた勉強になり、視点の持ち方についても学びとなりました。
この本の中で一番心に残ったのが、「1年ごとの棚卸し」です。もしかしたら、1年毎出なくても良いかもしれません。ただだらだら過ごしてしまったと思っても、よくよく思い出したら「こんな事にチャレンジしたんだ」など気づくことがあるかもしれません。
年齢にともなって、どうしても記憶力は落ちていきます。振り返り、見直す事の重要性はしっかりと認識すべきなのだろうと強く感じさせられた1冊でした。