【佐渡汽船】個人的なオススメポイント
佐渡の行き来で利用する佐渡汽船。そんな佐渡汽船の個人的オススメポイントや、違いなどを紹介します!
*掲載している写真には「消しゴムマジック」などを使用し映り込みを加工消去しているものもあります。一部ゆがんだりしていますがご了承ください。*
佐渡に行くには佐渡汽船
佐渡旅行には切っても切れないのが佐渡汽船です。
佐渡に空港はありますが、現在は定期便がありません。トキエアが佐渡と東京をつなぐ予定にはなっています。就航が実現したら、海と空の選択肢が広がります。
どんな船がある?所要時間は?
佐渡汽船には「新潟港ー両津港」、令和5年から復活した「直江津港ー小木港」の2種類のルートがあります。ここでは「新潟港ー両津港」ルートについてご紹介していきます。
船の種類としては「カーフェリー」と「ジェットフォイル」があります。
カーフェリー
カーフェリーは大きな船で、自家用車やトラック・バスなど車も沢山乗り込む事が出来ます。貨物も運ぶ佐渡の大切な足です。
両津港での様子です。カーフェリーの船の先端が大きく開いて、トラックが見えています。
カーフェリーの航行時間は約2時間半です。
船内は広々とし、「スナック」と呼ばれる、いわゆる食堂など色々な設備があります。
ジェットフォイル
ジェットフォイルは海の上に浮いて「走る」船です。フェリーと比べ小型です。
航行時間は約1時間です。船内では基本的に指定席に座って過ごします。
カーフェリーの船の中について
カーフェリーは広く、色々な設備があります。航行時間が2時間半ということで、数字だけ見ると長く感じますが、食事したり探索したりすると意外と短く感じるかも知れません。
現在、佐渡汽船では「ときわ丸」「おけさ丸」の2隻が運航しています。
どちらの船が速度が速い(性能は別として)とか、早く到着するなどは基本的にありません。
では、2隻の紹介をしていきましょう。
カーフェリー ときわ丸
カーフェリーの中では新しい方の船です。
上が赤く、船体下方が青いのが外観の特徴です。
模型
ターミナル2階の発券機横スペースに「ときわ丸」と「おけさ丸」の模型があります。
新潟港ターミナルにある模型です。(足の影が邪魔ですみません・・・)
展望室
「ときわ丸」には展望室があります。
3階にあがります。
過去運行されてきた船の写真がズラリと並んでいます。それを過ぎて・・・
この通路の先に展望室があります。
*両脇に部屋がありますので、あまり大きな声でお話されないようご注意ください。
通路を進むと広い部屋があります!こちらが展望室です。
部屋の後壁はこんな感じで、魚が泳いでいるイラストが描かれています。
舵輪(だりん/船のハンドル)がついたフォトスポットも用意されています。
窓が大きく、横に広く取られているので、景色がよく見えます。
どんな山が見えるかの案内も壁に掲示してくれています。
佐渡航路は実は国道350号なんだそうです。下で紹介する佐渡汽船ターミナルの売店には国道350号のグッツもあります。
スナックコーナー
スナックコーナーでは麺類・カレーなどを販売しています。
食券を購入し、カウンターに出すスタイルです。券売機に食券がなく、店頭で現金購入するお菓子・パンなども数点あります。また、缶ビールやワンカップ酒などの販売もしています。(船室では飲酒禁止の場合があります。食堂など飲酒可能スペースをご利用ください)
スナックコーナーは夕方までの営業です。早朝や18:00以降の船では利用出来ないので、ご注意ください。
飲料の自動販売機は船内に沢山在ります。
この写真の手前にも席があります。奥に進むとイベントプラザがあります。
個人的オススメは佐渡乳業のソフトクリームです。島内の佐渡乳業工場内の売店でも販売されていますが、島内での移動を考えると、ここで食べるのがオススメですね。(「おけさ丸」でも販売しています)
コーヒー味は雪室珈琲を使用しており、珈琲の苦みをちゃんと感じられます。珈琲味でさっぱりしたい方には珈琲を。両取りしたい方はMIXにするのがオススメです。
中学生と一緒に考案したというフライドポテトもありました。
窓脇にもテーブルセットがあり、海を見ながらラーメンを食べたりできます。
*麺類は同じ湯で茹でているので、そばアレルギーの方は麺類の利用を控えた方が良いです。私はそばアレルギーですがソフトクリームを食べてアレルギー症状を出したことはないです。
様々な絵画
船内には絵画が沢山飾られています。(先ほどの展示室までの通路にも展示してあります。)こういった絵画を探してじっくり見るのも楽しみの一つです。
カーフェリー おけさ丸
「おけさ丸」は全身ほぼ真白で、ブルーのラインが外観の特徴です。
模型
新潟港ターミナルにある模型です。(足の影が邪魔ですみません・・・)
エントランス
豪華客船の広告写真で見るようなロビー階段です!
ゲームコーナー
「ときわ丸」にもあるゲームコーナーです。
あまり入れ替えが無いようなので、懐かしい筐体に出会えるかもしれません。
スナックコーナー
広々とし、座席数もあります。
ときわ丸と同じで食券を購入し、カウンターに出すスタイルです。ときわ丸と同じく営業時間にご注意ください。
飲料は船内に自動販売機が沢山あります。
わかりやすく写真の一覧に番号を振ってくれています。こちらも、カレーや麺類が並んでいます。カウンター前にはパン類、奥にはアイスのショーケースやお菓子も置いてあります。
生ビールや、新潟限定サッポロ缶ビール「風味爽快ニシテ」や、佐渡の酒蔵「金鶴」のワンカップなどもあります。
スナックコーナー内に席がありますが、さらに奥にイベントプラザがあり、そこでも食べる事も可能です。(船室では基本飲酒禁止です。スナックやイベントプラザ、甲板などを利用します)
「ときわ丸」と「おけさ丸」の違いは?
違いは色々あります。船の外観もですが、乗ってすぐのエントランスなど内装も違います。
「ときわ丸」の方が新しい船なので、設備は「ときわ丸」の方が良いように感じます。でも「おけさ丸」の設備も適宜修繕されています。
どの時間にどちらの船に乗船出来るかは、公式ホームページの「カーフェリー配船表」で確認する事ができます。(ホームページ下の方にpdfファイルがあります)
佐渡航路だけて2種類の船に乗る事ができるのはちょっとお得な感じがするかも?と思います。せっかくなのでジェットフォイルも乗ってみて欲しいですが・・・。
船から見える景色は同じ!
船内設備に差はあっても船から見える景色は同じです。新潟港から出港する時は方向転換をするため信濃川の両岸が見えるタイミングがあります。ホテル日航と朱鷺メッセが良く見えます。
新潟港を出るまでには色々な船も見えますので、これも楽しいです。船に詳しくないので、よくわからないですが、謎にテンションが上がります。
新潟港は信濃川の河口内にあります。河口を出るまでに約20分かかります。
海との色の違いも是非見ていただきたい部分です。
ターミナルを出港してすぐの頃。
港を出た後の海の色。佐渡との中間辺りや・・・
佐渡付近でも色が変わってきます。
船から新潟側を見たり、佐渡側を見ても楽しいです。
弥彦山や角田山もよく見えますね。視界をさえぎるものがないので空も海も広く見る事ができます。
中秋の名月の日、月がよく見えました。海の上の光の道と、新潟の光が見えます。
船と行き違ったり、追い抜かれたり
カーフェリーはお互い同じ頃に港を出るので、航路中央辺りで行き違います。「ときわ丸」に乗船しているときには「おけさ丸」を見ることができます。
後ろから来たジェットフォイルに追い抜かれたりもします。ジェットフォイルはカッコイイですね。
新潟港に向かう新日本海フェリーとの間を佐渡に向かっていくジェットフォイル。
新潟港に入った佐渡汽船の後ろから、さらに入港する新日本海フェリー。遭遇回数は少ないですが、出会えるとなんとなく楽しいです。
スナックコーナーの営業時間に注意
スナックコーナーは朝早い6時台の船や夜19時台の船では営業していません。朝はターミナル内の売店も閉まっていますので、食事は事前に準備が必要です。
飲料は船内に自動販売機が沢山在ります。(カップラーメン自販機もあります)
カモメじゃなくてウミネコ
船をおいかけてくる鳥はカモメではなく、ウミネコです。
乗船客が、かっぱえびせんなどをエサであげている時があります。一時期、禁止になっていたと思うんだけど・・・どうなのかな?もしあげる場合には、出航してからのお願いも掲示されています。
あくまでも野生動物なので、衛生にはしっかり気をつけていただきたいですね。特にお子さんには注意為て欲しいと思います。正直、ウミネコの栄養状態も気になる・・・。
席の種類は2等・1等・特等などがある
2等は自由乗船券、1等以上は指定乗船券というイメージです。
1等以上は事前予約も可能です。当日はターミナルでの乗船券購入だけで無く、空席があれば船内でも差額支払いで変更が可能です。
繁忙期には、1等以上も埋まってしまいますので注意が必要です。学校の長期休み期間、特に年末年始とお盆はかなり危険です。また、8月には島内の夏祭りがあったり、9月最初の日曜日は「佐渡トライアスロン」がありますので、その付近の日程も混雑します。
自分の場所を確保して、ゆったりしたい方は費用はかかりますが1等以上をオススメします。
2等
新幹線でいうと自由席のようなものです。2等ジュータン室、2等イス席、イベントプラザ、甲板のイスなどのお好みの場所で過ごします。ずっと船内探索しているのも、もちろんアリです。
「ときわ丸」のジュータン席。靴を脱いで上がるスタイルです。
壁側が人気です。寝たい方は、身体を伸ばせるように場所を取った方が良いです。繁忙期には、スペースの譲り合いが・・・大切です・・・。
ジュータンが汚れてしまうので、ジュータンの上でカートを引かないようご注意ください。また、立てて置くのもタイヤでジュータンが汚れるので、横置きや棚の中に入れることをオススメします。
船内には荷物預かり場所やコインロッカーもありますので、船員さんに聞いていただけたらと思います。
「ときわ丸」の船内イス席。(「おけさ丸」に、このタイプのイスはありません)
イベントプラザのイス席。
イベントプラザは吹き抜けになっています。上の写真の中央にある低めの壁の下がこんな感じです。イベントプラザでは飲酒も可能です。
甲板にあるイス席。
2等ジュータン席でのみ使用できる貸し毛布もあります。(1等は部屋にあるものを使えます)
貸し毛布は、ジュータン席以外の利用はしないよう、ご注意ください。
船内にあるペットコーナーです。ペットについては、公式ホームページをご確認ください。(写真は「おけさ丸」のものです)
1等 チェア席
数年前から導入されたチェア席です。こちらは「おけさ丸」のお部屋の様子です。
「ときわ丸」は互い違いの席ならびになっています。
どの部屋にも大体TVが置いてあります。
チェア席をはじめ、じゅうたんが敷いてある場所では、靴を脱いであがります。
リクライニングだけでなくフットレストもついています。新幹線グリーン車の席?みたいなイメージでしょうか。席幅はグリーン車より普通車と同じかなという感覚です。
ちなみに、こちらは「ときわ丸」のシートです。「おけさ丸」とはじゅうたんの雰囲気も違います。
チェアの操作方法は壁などに掲示されています。
チェアの側面にはドリンクホルダーもついています。
室内前方にあるTV(小さいので全歩の方しか見れないかと思いますが)を見るときにはイヤホンが必要です。イヤホンは室内に用意されています。
部屋の入り口近くにイヤホンがあります。
肘掛けについている音量ダイヤルにイヤホンジャックがあるので、ここに差し込みます。
1等 イス席
ときわ丸のイス席です。
チェア席より大きく広いですが、座面は固めです。頭部両サイドにスピーカーが内蔵されており、室内にあるTVの音を手元のダイヤルで音量調節して聞くことができます。
イメージとしては、リクライニング式の座椅子です。足をしっかり伸ばすことができますが、足もとの高さ調節は出来ません。
個人的には女性には、チェア席がオススメかなと思います。
身体が大きめの方はチェア席よりイス席の方が良いかもしれません。
1等 ジュータン席
薄めのマットレスが敷いてあり、枕もセットされています。しっかり寝たいときにはこっちがオススメです。枕用シートも用意されています。
手書きの案内などなど!
船内壁には絵画だけでなく、手作りの壁新聞なども掲示されています。佐渡島内のイベントポスターなども掲示されています。
手書きの島内案内などもあるので、是非ご確認ください!
緊急時のために・・・
船室内にはTVがあり、出港すると救命胴衣などについて説明があります。しっかり聞いて、場所を確認してください。
佐渡汽船ターミナルには何がある?
船の発着する佐渡汽船ターミナルのオススメポイントです。
新潟港 佐渡汽船ターミナル
自動券売機と窓口があります。慣れていない方は窓口も良いかもしれません。
新潟港・両津港ともにSuica改札利用は出来なくなりました。
売店や軽食コーナー、カフェもある
切符売り場のフロアには、コーヒーなども飲める「佐渡の手前」、
売店「トキめき館」などもあります。
売店「トキめき館」入ってすぐのレジ前には、新潟のお菓子屋さんの商品も少し並んでいます。
売店前半分側は一般的なヤマザキデイリーストアと同様のパンやお弁当など販売しています。
売店奥には佐渡土産が沢山並んでいます。
箱に入ったお菓子や、トキや汽船が描かれたバッグや文房具や・・・
お酒や調味料なども沢山並んでいます。
個人的にオススメなのがこちら。
左側は佐渡の酒蔵ワンカップ酒のセットです。北雪、天領杯、金鶴、真野鶴、真稜など佐渡の酒蔵さんのワンカップがセットになっているので、飲み比べにも最適です。
佐渡島内でお土産を買い忘れても、ここで補充可能です。
佐渡観光の雑誌や資料なども多く並んでいます。
乗船口近くには麺をメインとした「のりば食堂 しおさい」もあります。
巨大なオブジェ
宮田亮平先生の大きなオブジェがあります。佐渡を代表する鬼太鼓やトキ、カンゾウ、金山などが表現されています。券売所の正面にあります。(ちなみに真ん中四角い部分は空間で、向こう側の壁が見えます)
両津港 佐渡汽船ターミナル
両津港ターミナルの売店です。佐渡のお土産が沢山並んでいます。
こちらの売店は乗船口の目の前にあります。
これより前の通路「おけさ橋」内にも沢山のお土産屋さんがあり、日本酒の有料試飲などもできます。
「中川製パン」「喜昇堂」「モンブラン」など島内のパン屋さん・お菓子屋さんの商品が並んでいます。島内スーパーどこでも扱っているようなメジャーなお店達です。
冷蔵ショーケースでも島内店の弁当や惣菜などが販売されています。
個人的にフルーツサンドもオススメです。パンは柔らかで生クリームがくどくないので食べやすいです。
海藻類や魚介類など海の幸のお土産も置いてあります。
佐渡島内のガイドブックなども販売しています。
売店左側には「のりば食堂 しおさい」もあります。
また、お土産物屋の並ぶ通路もあり、お酒の有料試飲コーナーのある店舗もあります。
一階には珈琲店や丼屋・麺屋などもあります。
待合室前には、リーフレットなどもおいてあります。
maSaniccoffe
1階にある珈琲屋さんには、島内のパンや、珈琲のドリップパックなどお土産になるものも販売されています。珈琲・軽食だけじゃなくて、しっかりご飯も食べることができます。
オムライスセットや
カレーセットも美味しいです。
焼き芋アイス添えも美味しかったです!オレンジ色の添えてあるのはスライスした柿を干したもの!
佐渡金山が世界遺産に登録
佐渡の金山が世界遺産に登録されて、ターミナルにはフォトスポットや・・・
(フォトスポットは9月末頃行った時にはすでに撤去済みでした)
お祝いの幕が設置されています。
飛鳥・Ⅱが入港していた
豪華客船「飛鳥・Ⅱ」がたまに新潟港に停泊します。(たまにというか日程はあるんですけど)
佐渡汽船に乗船した際に、船長さんが「飛鳥・Ⅱ」が停泊していますとアナウンスしてくれました。
「飛鳥・Ⅱ」の船員さんが、こちらに大きく手を振ってくれていて、ちょっとレアな体験をしました。
左がレアな「飛鳥・Ⅱ」、右がお馴染みで見かける新日本海フェリーの「らべんだぁ号」。ちなみに「ときわ丸」の展望室からの撮影です。(甲板出た方が良い写真が撮れたはず・・・)
まとめ:佐渡の行き来でも楽しんで
佐渡の行き来で利用する佐渡汽船の個人的オススメポイントや違いなどを紹介してみました!
カーフェリーには自分の車でも乗り込めるし、ペットコーナーもあります。(ジェットフォイルではケージのままで小型ペットが乗り込めます)
新潟港の佐渡汽船ターミナルは、バスで行くと朱鷺メッセの次のバス停です。朱鷺メッセと佐渡汽船ターミナルを結ぶ連絡通路もあります。朱鷺メッセに用事がある時には足を伸ばしてみても面白いんじゃないかと思います。一度ターミナルに行ってみることで、佐渡にも行ってみようと思って貰えたらいいなぁと思います。
船旅にご興味を持たれた際には是非佐渡汽船公式ホームページをご確認ください!