「やりたいこと」ってなんなのか
「なりたいもの」・・・小学生くらいだと、一昔前はサッカー選手、花屋さん、ケーキ屋さん・・・なんていう言葉がエントリーしてきたと思います。今だと、YouTuber、ゲーム制作者などもあがっているみたいですね。
中・高校生になると、もう少し具体的な職業がでてきたりします。
「なりたいもの」と「やりたいこと」って同じに見えて、ちょっと違う。「なりたいもの」になって「やりたいこと」をやる。
それとも「やりたいこと」をやっていたら「なりたいもの」になっていくのでしょうか。
「やりたいこと」を仕事に
この数年『「やりたいこと」を仕事に』というワードを見かけます。
これを見て、今自分は「やりたいこと」をやっているのだろうか。と思ったのは私だけでは無いと思います。
じゃあ本当に自分が「やりたいこと」とは何なのだろうか。
思いつけない方も多いと思います。こう書いている私もその一人です。
「やりたいこと」を見つける
これまでしてきた仕事は「やりたいこと」だったかと言われると、そうではありませんでした。
でも、仕事をしていく中で「こうしたらどうか」「こう工夫したらどうか」とチャレンジすることはよくありました。成功すれば嬉しかったし、その過程は楽しい時間だった事もありました。
職業・事業自体が「やりたいこと」じゃなくてもいいのではないか？
一般的に『「やりたいこと」を仕事に』というのは、事業・職業自体が「やりたいこと」というイメージがあります。
「やりたい」職業を見つける事ができる人もいれば、さらにそれで成功出来る人もいます。でも、それは実は一握りかもしれません。
世の中に発信されている情報はどうしても偏ってしまいます。魅力があったりきらびやかな成功例の方が注目されるからです。そして、紹介するメディア側もそう思い込んでいるからです。地味な話を盛るのは難しいですしね。
「やりたいこと」は後からついてくることも
「やりたいこと」の「こと」これは、事業だったり職業だったり、実際の業務だったり趣味だったり色々な事があてはまります。
トイレに行きたいとか食事をしたいというのだって、短期的な「やりたいこと」です。
その短期的な「やりたいこと」の後に、長期的な「やりたいこと」もある。
それは、知らないとできない事だと思います。
まず、知る。何を、といえば全てです。色んな知識・体験から情報を得て、ミックスして、「やりたいこと」を見つけて行くのだと思います。
例えば「海」を見たことも、入ったことも、調べたこともなく、気にも留めなかった人がいたとして。急に「海」に関するビジネスを思いつくわけがないですよね。
気に留まるかどうかも需要
何か物事を見聞して「なぜこうなんだろう」とか「なぜこの方法なんだろう」と気になって、不思議に思う事も重要だろうなと思います。
例えば、仕事をしていて、どうしてこんなややこしい手順を踏んでいるのか？と思ったら、良い方法を考えればいいんです。
例えば、授業を受けていて、どうしてこの先生の話はわかりにくいんだろう、その先生は話し方が上手なんだろうと思えば、それを比較してみればいいんです。
これを考えることが面倒だと思えば、気に留めるほどの事ではなかったんでしょう。
それを続けていけば、気に留め続けていられることが「やりたいこと」に繋がるかもしれないです。
「やりたいこと」と「やりがい」
私は社会人を20年近くやりましたが、大きな軸で自分が「やりたいこと」は未だわかりません。
ただ、お金を稼がないと、衣食住だけでなく趣味に使う事もできず、生きていけないから働いてきただけです。ある意味「やりたいこと」をするための仕事です。
「遊びの金ほしさに仕事する」というのは昔から私が思っていたことでした。
ただ、そんな仕事の中でも「やりがい」はありました。自分の業務の中で「やりたい」と取り組んだこともありました。
「やりたいこと」は後から見つかる
世の中には「やりたいこと」を思いつける人もいます。
起業して、全力で頑張れる人も居ます。でも、そんな人ばかりではないです。
一緒に走るのが好きな人、人を支えるのが好きな人、支えるまでいかないけど協力する人、とりあえず付いていく人・・・。
とりあえず、付いて行っても「やりがい」を見つけることができるはずです。できないならフィールドを変えてもいいのかもしれません。変えていってもダメなら仕事以外の「やりたいこと」をすために最適な仕事はなにかという事を考えた方がいいでしょう。
それが「やりたいこと」に繋がる事も多いです。
仕事以外の「やりたいこと」が思いつかない場合は、生きていくために必要なお金を稼ぐためだと思えばいいですよね。人生いつ何時、「人」にも「こと」にもどんな出会いをするかわからないですから。
なぜこの件を書いてみたか
なぜこの件を書いてみたか。
それは、色々情報に触れて、自分は「やりたいこと」ができていたのだろうかと思った事や、そう簡単には見つからないと思った事からです。
社会人経験のまだ無い人・浅い人、学生が「やりたいこと」が見つけられないと悩んでいるという情報も見たからです。社会人経験あっても私は悩んだんですけど・・・。
歳をとったって、見つからないこともあるし、途中で見失うこともある。別の物を見つけて、そちらに動いていく。別にそれでもいいわけです。
「やりたいこと」というワードに縛られるのは、「やりたいこと」ではないはずなんですよね。
偉そうに書ける立場ではないですけど、モヤモヤしていたので書いてみました・・・。