【栄養士】勤務しての本音。メリット・デメリット・給料のことなど

栄養士
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りっか
りっか

結局、お仕事してどうなのかという話です。

個人の感想を色々書いてみました。

委託給食会社栄養士をしての本音

委託給食会社は、色々な店舗を持っています。

企業さん、銀行さん、官公庁、学校・・・色んな現場に異動になるのは、デメリットのようでいて実はメリットにもなります。現場だけでなく、いろいろ業務を経験できたのは結構楽しかったです。

現場の異動について

基本的には2・3年程度が目途で異動だと感じていました。短ければ1年以内、長ければ7・8年超えてから異動になる事もあります。異動理由としては経験を積ませる、新規店舗開設や昇進や退職、他の人の異動があるなど様々です。

①異動のデメリット

正直なところ、異動は面倒です。慣れた通勤経路でなくなり、出勤時間も変わったりします。仕事内容も微妙に変わるし、現場で働く人も覚えなおさなくてはいけません。

②異動のメリット

異動する事によって、設備の違いや工夫の仕方、色々な事を学ぶ事ができました。自分で体験するのはやっぱり大切です。新しい現場で、以前やっていた事を試すことのよって業務が改善できたこともあります。本当に勉強になりました。

また、人間関係が上手くいかなかった時に異動させてもらう事ができるのも利点と言えます。社内の他の人の人事にも響くので、すぐその対応をしてもらえない可能性もあります。

直営現場だと辞職以外逃げ道がない・・・となる部分もあります。

他現場にヘルプで行くことについて

店舗が沢山ある場合には、ヘルプで他店に行く事もあります。正直面倒ですが、上記同様に様々な現場を見ることは非常に良い経験でした。

保育園給食栄養士をしての本音

メリット・デメリットのページでも書いたのですが、子ども達が可愛いですし、成長を見る事ができるのは非常に楽しい事でした。

  ↓  保育園給食栄養士のメリット・デメリット ↓

仕事が多岐にわたる

現場で栄養士が1人の場合、やらなければならない業務が非常に多いです。

栄養士が2人在籍していれば業務を交代したり、手分けしたりできる事もあるので気が楽かもしれません。

保育園では献立・レシピ作成・発注・検品・衛生管理・調理・片付け・・・。10時に朝おやつ、11時に昼食、15時におやつ。そこに離乳食とアレルギー対応があります。

お休みがとりにくい

コロナ禍では、自分がコロナになったら誰が発注してくれるのか非常に心配でした。コロナに限らず、不慮の事故などで長期休みに陥る可能性は誰にでもあります。しかし、栄養士1人現場だと他に業務を理解できる人がいません。1週間以上休む事になったら、誰が献立を立てて発注をしてくれるのでしょうか。

私の場合は、上記を伝えてもなかなか理解してもらう事ができず・・・。不安が強かったです。おやすみしたときの対応がきっちり決まっていると安心ですね。

調理師と上手く分業できていれば良いですが・・・調理師は作る人で、栄養士しか事務・発注しないという現場が多いです。もちろん、栄養士は事務だけでなく現場作業も入ります。

他園の様子を聞いた所、大概事務に追われているイメージでした。運営母体が株式会社だったり、福祉法人でも大手であれば違うのかな・・・?とも思います。

「やりたいけれど、できない」という葛藤

保育士さんが「子どもが好きで仕事にもやりがいがあるけれど、勤務時間や給与が見合わない」と辞めていく・・・というニュース。TVでもネット記事などでもよく見かけます。

まさに、自分もそんな感じでした。私の場合、給与はそこまで悪くはなかったと思います。ですが「見合わない」というか、やりたい気持ちとやれる事のバランスが難しくて気持ちが疲弊してしまった感じです。やりたいことは沢山あるけれど、自分の身体は一つしかないんですよね。

折り合いを上手くつける事ができたり、コミュニケーションがうまく取れると大丈夫だったのかなと思います。難しい事ですが・・・。

野菜の事を知っているか

園では食育の一環で、野菜を育てたりすることもあります。

私は野菜を育てた経験がありませんでした。なので、育てる際の注意もわかりません。また、園で栽培の様子を見に行く時間やタイミングをはかるのは難しい事でした。

「栄養士は食材のことを知っている」と思われているので、聞かれたりします。検索をかけて調べることはできますが、実体験が伴っていないとなかなかわからないものです。業務で時間もないし、野菜を育ててみる期間もない。その点も困りました。

直営給食の場合

店舗が1つしかなかったら、保育園や施設が1つしかなかったら、人間関係のトラブルなど何かあった時に逃げ道がありません。また、上司が給食運営を理解していない状況もありえます。

自分が上に立つのが苦手な方は、現場に他の栄養士が勤務しているかチェックする事も必要です。

給食系はブラックなのか

りっかは個人的に、「飲食・小売り業はブラック」だと思っています(違ったらラッキーです)。

しかしブラックと言っても、何をもってブラックと言うかですね。

残業があればブラックなのか、ハラスメント気質の人がいたらブラックなのか・・・

それなりの企業であれば問題(不祥事)になる事は避けたい為、残業時間もカウントしています。残業時間が規定ラインになれば問題視され、改善を模索してくれるはずです。

ここで問題なのは、サービス残業・・・略してサビ残があるかどうかも大きいです。同調圧力や忖度でサビ残を強要してくるのは大問題ですね。ですが、大手ほどそういった事に気をつけているはずです。

パワハラ・モラハラ・セクハラなどハラスメント気質の方は、どこでもまあまあいます。

自分だって、誰かにとってはハラスメントしている側かもしれません。お互いそう思っているかも。もちろん、明らかにおかしかったら対策が必要です。

つらいとき、辞めたいとき

社内に相談窓口が用意されていなかったら、ハローワークや労基署に相談するのも一つです。相談には「いつ」「誰に」「どういう状況で」「こんなことを言われた」「された」のメモが重要です。できるだけメモしておきましょう。

専門窓口に相談することによって、「それはおかしい」と他の人に判断してもらえる場合があります。抱え込まず、「こんな事を言われた」と相談してみると良いと思います。

生死がかかわるほどのブラックであれば、すぐ退職しましょう。辞められない時は労基署に連絡です。

でもそうでないなら、「お金もらって勉強している」くらいに思って、経験を積んだ方が良い時もあると思います。どこまでが許容範囲かは人によって違ってきます。自分にとって「お金以外の利益がなくなるのはどんな時なのか?」そこを判断したほうが良さそうです。

栄養士は真面目な人が多いです。本人に自覚がなくても、完璧を目指したり一生懸命仕事をしすぎる傾向があると言われます。最初から長年働こうと思わないことも一つの手です。2・3年を目処に、その現場に居続けるのが「自分のため」になるか振り返ってよく考えると事前に決めておくのも良さそうです。

ちなみにりっかがブラックだと感じたのは、やっぱり残業時間が多かった事でしょうか。でも。残業が全くないと給料が下がるので、それはそれで困りものでした。(笑)

りっか
りっか

昔よりは改善されている現場がほとんどだと思います。

もしもの時の為に相談場所を知っておくと良いと思います。

栄養士の給料についての本音

飲食だとあまり給料が良くない・・・というイメージがあります。他業種と比較してみると確かにそういう部分もあると思います。

正社員ではなかったので、一概には言えないですが委託給食会社は、給料は良いとは言えないです。

保育園時代は、委託給食よりもらえました。だからといって保育園だと給料がいいとは限りません。転職サイトを見ると、他の園はそうでもない給料なので、私の運が良かっただけな気がします。

社会福祉法人と株式会社では社会保険の自己負担が異なるので「手取り」が変わります。その点も注意が必要です。

栄養士の資格手当て

管理栄養士には「管理栄養士手当」が付くことがありますが、つかない事もあります。

現場に何人か管理栄養士がいた場合、全員に手当が付くこともあれば、リーダー格だけに手当が付くこともあるでしょう。

また、手当の金額も会社によってまちまちです。20年位前にいた会社なので今はもっと上がっているかもしれませんが、5,000円/月だった所もあります。当時、別会社では30,000円/月という話を聞いた事もあります。

管理栄養士の配置規定がない現場(保育園もそうですね)であれば、管理栄養士を持っていても手当はつかない事が基本だと思います。

エンゲル係数(食費)を考えると・・・

飲食の現場だと、賄いが無料や割安でつくことが多いです。これが意外と大きいです。

委託給食会社の場合ですが、200~300円/食で食べる事が出来ることが多かったです。(現在は食材費高騰等で価格は上がっている可能性もありますね・・・。)ランチをどこかのお店で食べようと思ったら平均で1000円程度はかかります。食費を考えて弁当を作ろうとしたら、作る時間がかかります。それが一切かからないというのは大きいです。

ただ、お料理好きや料理がストレス発散になるなどの方はお弁当持参でも問題ないかもしれません。ご家族分のお弁当を作る必要がある場合には、一人分変わっても手間は大差ないかもしれません。

給食費などは給与から月額で天引きされることが多いイメージです。野菜・お肉・お魚などバランス良く食べる事ができて、この金額は結構破格です。

こうした点から他業種より給料が安くても食費がかかりにくいので、生活に余裕が出る場合があります。

私は給食関係の仕事から離れた時に「食費ってかかるものなんだな・・・」と思いました。給食業界に長く所属していたので辞めるまで気づかなかった利点でした。

働く条件を見るときには、給料だけでなく食事に関して補助があるかどうかも確認した方が良いと思います。同じ給料提示なら食費補助や給食付きが良い場合があります。

栄養士として自分にできる事とは・・・?

自分にできる事は何なのか・・・永遠の課題です。目標をもっている人、それに向かって行ける人はキラキラして見えます。対して自分はどうだろう・・・。

そんな風にいつも思います。

私の事を「凄いなぁ」と思ってくれていた人もいました。でも自分的には全然まだ足りないっていう評価です。難しいですね。

でも、せっかくほめてくれたのだから、上手に受け取っていきたいですね。

まとめ

栄養士として勤務してきた本音を書いてきました。ちょっと脱線してしまったかなという部分もありました・・・。

どの現場でも大概メリット・デメリットがあります。勤務当時はデメリットと感じたことも、後から考えるとメリットだったと気づいたこともあります。あのとき頑張ったから今の自分があります。

ですが体調を崩すほど大変な現場だったら我慢する事なく誰かに相談してください。相談窓口はお住まいの地域によって異なりますので、一度調べておくと良いかもしれません。

つらいときにはどこかに頼るのもアリだと思います。自分が大変でないサービスの活用も考慮すると良いと思います。最終的には頼ろう・・・と心の保険にするだけでも安心感につながったりしますね。

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