春のお祭りの「鬼太鼓」見に行った

佐渡
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「鬼太鼓」とは

「おにだいこ」と書きますが「おんでこ」と読みます。

太鼓に合わせて鬼が舞い、五穀豊穣などを願い家の厄をはらうものです。

佐渡独特の文化ですが、佐渡島内でも地域によって様々な鬼太鼓があります。

面や衣装が違ったり、舞が違ったり、鬼が舞ったり天狗が舞ったり、太鼓のリズムやかけ声が違ったり、獅子の出方が変わったり・・・。

面をつけ、太鼓を叩きながら舞うスタイルはほぼ同じようです。

4月15日は島開きの日

4月15日は「島開き」の日です。

また地域によっては「お祭りの日」ともなっています。スーパーでは、お祭りに向けて普段とはちょっと違う巻き寿司や、和菓子などが並び、いつもと少し雰囲気が変わります。

話を聞く限りですが、一昔前は、学校もお休みになっていたようですね。

佐渡島内でも実は地域によって色々異なることも多々あります。

今回は国中(佐渡の真ん中の平野部分)の一部のお話です。

私の祖父母は佐渡に住んでいました。私は佐渡に住んだ事はないのですが、学校の長期休暇で祖父母宅に行くなど、それなりに佐渡に行く機会がありました。

4月は学生であれば学校が始まっていますし、社会人になれば会社もありますので見に行くことは出来ません。今回、初めてお祭りを見に行ける事になりました。

新保八幡宮

*Googleレンズの消しゴムマジックを使用しているため、ゆがんでいる部分があります。

例年ですと、4月15日には桜が散り終わっているのですが、2024年はまだ満開でした!

4つの団体が八幡宮に集まって15時頃から境内で鬼太鼓を奉納していました。

皆さん舞う周囲をキレイに囲んで見てますね。

それぞれの団体によって鬼の衣装などが違うのがわかります。

本殿から天狗が様子を見ていました。

鬼は獅子と対峙するように舞うことも。

鬼は男鬼と女鬼がいて、途中で入れ替わります。最初の鬼さんは20分くらい舞っていましたね。

今回、初めてちゃんと拝見したんですが、もも上げしながら片足立ちしたり、腰を落としてすり足したり・・・かなり大変な動きだなと思いました。

太鼓の飾りもそれぞれ違いがありました。

鬼も大変ですが、太鼓をずっと叩いているのも大変そう。

島内のあちこちで見る事ができる

買い物に行った先でも偶然遭遇しました。

買い物を済ませて外に出ると、太鼓の音がして。見回すと、道路の向かいにいた!!

こんな感じで一軒一軒の家や店舗の前、玄関内まで来て、厄払いに舞ってくれるのです。凄い大変!

(島内全てを回るわけではなく、お願いしている家に来てくれる)

大体は鬼が二人、太鼓持ちや叩く人、役員さんで15人前後の団体で回ってくれているイメージですね。

鬼太鼓は、それぞれの集落の青年会や同好会などの団体が舞ってくれていて。4月15日の一ヶ月前から練習を開始することが多く、その頃から島内では太鼓の音が聞こえるようになるようです。

また、実際に家々を回るのは4月15日だけでなく地域によっては数日前に実施しているようです。島内全部が同日開催だと、それはそれで困るからでしょうか。

「鬼太鼓」が続いている凄さ

私は佐渡にはたまに行っていたし、鬼太鼓の存在も知ってはいました。でも、夏のお祭りや何かのイベントで見かけることがある程度でした。

今回初めて八幡宮に行ったり、出先で遭遇したりと、昔ながらで地域に密接に関わった祭事だと実感して、ちょっと感動しました。

多分、こういうのって地元の人には「長年ある普通の風習」と受け取る事が多いと思うけど、ちゃんと続いているって凄いことなんだよなぁと・・・。

本当に家の玄関前で行うような地域密着の祭事だから、観光化して欲しくないとも思うけれど、もっと魅力発信に繋がればいいのになぁと思いました。

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