2月の行事と言えば節分、豆まき・・・
節分といえば豆?
行事は大切だけど・・・
保育園でピックアップされる行事は色々あります。2月と言えば節分です。
節分とは
節分とは、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日の事を言います。「季節を分ける日」ですので本来は年4回あります。ですが一般的に立春前日の2月2日か3日か4日(年によって異なる事があります)を指します。
昔は季節の変わり目には鬼が生じると言われ、その鬼を退治する・・・という考えから鬼退治の行事が生まれたとされています。昔の「鬼」と言うのは病気・災害などが多いと言われていますね。
季節の変わり目は体調を崩しやすい、というのは昔からなのでしょう。
保育園での節分
先生が鬼に扮したり、豆まきを実施したり、給食でも節分にちなんだ食事を提供する事が多いと思います。ただここで注意したいのが、「節分の豆」である「炒り大豆」です。
誤嚥について
2月3日は節分です。節分の豆まきで用いられることの多い煎り大豆など、硬い豆やナッツ類は、子どもにとっては窒息や誤嚥のリスクがあることをご存知でしょうか。
消費者庁・国民生活センターには、豆やナッツ類での窒息や誤嚥(ごえん)(食べ物又は異物が気管に入ること)による事故の情報が医療機関(※1)より寄せられています。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20230124/
こちらは消費者庁からの通知です。実は平成30年にはこんな通知が出ています。
こういった通知もあり、気をつけている園もあるとは思います。
一方で大豆を提供したり、お土産にした園も多いと思います。長く続く園で「伝統の行事」に意見を出すのは結構勇気が必要です。「今迄何もなかったのに?」と言われがちです。
そんな時こそ、こういった行政の資料を提示する事が大切です。ちなみにNHKなどでもこの時期に注意喚起の放送をしています。その事実を伝えて、止めるよう提案しましょう(ただ、代案が必要だったりしますね)。
また、固い豆やナッツにしても注意喚起が出ています。通常のおやつでも園で無理をするのは止めた方が良いです。
できれば、ご家庭にも注意喚起をお知らせしたほうが良いでしょう。
今迄提供してきたのに?と言われたら
見直しをしました、市から通知が来ました、など答えれば良いと思います。
食べ物をまく
「大豆をまく」というと、「食べ物を投げる」という事になります。「食べ物を投げて良いの?」という事に繋がって、子どもは疑問に思うでしょうし聞いてくる子もいるでしょう。
「この大豆さんは、食べる用じゃなくて今日は皆を守ってくれるお仕事があって、そのお仕事してくれたからありがとうってさよならしようね」・・・とかでしょうか。難しい所です。園で相談して決める事ができると良いですね。
食べる事ができるように工夫する
「食べ物を投げるのはもったいないこと」という事で、小袋入りの豆をそのまま投げたり、殻付き落花生を投げるなどの工夫もあります。投げた後は拭いて消毒などすれば食べる事ができますね。それも良い案だと思います。
別のものを使う
新聞紙を丸めて豆の代りを作る方法もあります。投げれるの??などもありますがそこは工夫が必要ですね。紹介している方がいると思うので合う方法を探すと良いと思います。
アレルギー対応
炒り豆を屋内で投げた時、よーく掃除をしても、数日後に出て来たり・・・という経験をした事がある方は多いのではないでしょうか?意外と残ってしまいます。さらに炒り大豆には薄い膜がついていますよね。取りきることが難しいです。
大豆アレルギーの方がいる際には、炒り大豆は使用しない事をお勧めします。
まとめ
今回は、「節分の豆まき」で注意した方が良い事をご紹介しました。
伝統行事は守りたいし、伝えたい大切なものです。一方で、アレルギーやエコにも目をむける必要があります。栄養士だけでなく、園でしっかり考えていきたい事の一つですね。
まだ対応がはっきり決まっていない園があれば、対応決定の足がかりになったら嬉しいです。
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