最近のネットニュースをみて思う事
TDRについて「最近は”ガチ勢”しかわからない事ばかり」とか「アプリ予約でスマホばかり見ないといけない」など、批判的なネットニュースを残念ながらよく見かけます。
いや、「ガチ勢しかわからないのは今に始まったことでは無いわ」「アプリのおかげで良くなった事もあるわ」と思うので、以前との比較をちょっと書きたくなりました。
私のザックリ体感・個人的な感想です。
ちなみに私は、一般人からみたら「ガチ」かもしれませんが、ほんとの「ガチ勢」からみたら、大して「ガチ」でもないと言われそうな、そんな狭間です。
以前はどうだったのか
以前といっても、そんなに昔のことは知らないので、20周年前後からの話です。(確認は手持ちの園内配布「TODAY」や「GUIDE」などです)
ほぼ全てが当日の先着順
アプリがないころは、というか20周年頃はまだインターネットを使う事自体、そこまで普及しきっていなかったので、ほぼ全てが当日の先着順でした。
アトラクションも、レストランショーも、城前でのショーも、ガイドツアーも全てが当日先着順。
そのため、早朝からの開園待ち、開園ダッシュが基本でした。開園のタイミングは、かなり危険な状況だったと覚えています。ベビーカー押しながら走ってる方とかもいましたし、成人男性のガチ走りとかも・・・結構怖かったです。園内を走ることは基本は禁止されています。(今もまあ・・・)
もちろんパーク側もただ見ているだけでは無く、「走らないでください」という声かけ、ある場所まではキャストが横一列に並んで前に進ませないようにしたり(現在でもパレード最後尾でやってるやつです)、通路に立って走るゲストの速度が落ちるようにしたり・・・人力での対応はしていました。
レストランのランチショー
ダイヤモンドホースシューのランチは、レストランショーの中でも一番人気でした。私的には開園5分が予約列締め切りの目安でした。クリスマスバージョンになると開園3分でした。私が行っていたのは土日だったので、もしかしたら平日は少しはマシだったかもしれません。
列自体は5分で締め切られたりしましたが、この後、順次受付です。順番を待って、予約回を確認して、お金を払って、券をもらうので、それなりに時間がかかります。
キャッスルショー
シンデレラ城前にステージを作って実施するショーを、キャッスルショーといいます。そのステージ前に中央鑑賞エリアという場所があって、このエリアはショーによって、入場券が必要なときがありました。主に夜間で足下が悪いときのショーで必要になりました。
開園と同時にキャストが規定の場所で手渡しを始めていました。
早く行って並べばいいというシンプルさはありつつも・・・
当日の先着順は、早く行って並べばいいというシンプルさはありつつも・・・早朝の開園ダッシュは危険でした(今もだけれど)。また、アトラクションに乗り終わったら、次のアトラクションに走って移動するなんていうことも、よく見かけました。注意されたら競歩にするなども、よく見かけました。
また、ショー・レストランともに、その存在や朝から配布する事、予約終了のスピード感を知らない一般の人は券を貰えないし、予約もできなかったと思います。開園前に「入園ゲートから5番目なら、今日はギリ間に合うかな(朝6時過ぎ)」とか、そんな事を友人と話していたレベルです。そんなの一般の人が知るわけないですよね。
開園3分、5分が勝負と言っても、その前の入園ゲート列で何番目かも勝負なので、ここに2時間くらい追加されます。
また、全てが先着なので同行者と担当を決めて、誰がどこに行くか決めて、落ち合う場所までしっかり決めて挑んでいました。この当時から、わたしには正直「夢の国」って言うか「戦いの地」でした。
でも、見たいし、体験したいから、頑張るしかありませんでした。それ含めて楽しかったという思いもちょっとあります。
事前にガイドやディズニーファンなどの書籍や、人から情報を得てから行かないと、わからない事だらけなのは昔も一緒でした。
リピーターだからこそ知った事、調べたから知った事、人から聞いて知った事ばかりです。
そこからの改善
*実装順には書いていません*
ショー抽選は、抽選会場に行く
当日先着順というのは、朝から行けない人や地方から来る人、券が必要だったと知らなかった人に不利だと言うことで問題視されていました。また、先着順だと特定の人達だけが、常に良い席を確保できてしまっていたんですね。さらに、残念ですが不正もありました。券を多めにもらうとか・・・まあ・・・いたみたいです。
2003年の20周年開始前から抽選方式となりました。
また、2003年の20周年イベント開始から抽選専用の会場が用意され、パスポートで人数管理をして、不正防止も測られました(一応)。
ファストパスはそれぞれのアトラクション近くに行く
また、問題視されていた待ち時間の改善として「ファストパス」も2000年から順次導入されました。
「ファストパス」は発券後、指定された時間内にアトラクションに戻ると、短い時間でアトラクションを利用出来るシステムです。このシステムはかなり大歓迎されていたように覚えています。
まあ残念ながらこれに伴う不正もあったみたいなんですけど・・・。
待ち時間はインフォメーション看板で見る
園内各所に、それぞれのアトラクションの待ち時間がわかるインフォメーションが設置されました。
それまでは、実際にアトラクションに行ってみないとわからなかったんですね。(HP作ってくれていた人はいたので、知ってる人はそれを見ていたと思います)
レストランが事前予約できるようになった
一部レストランに、時間指定で早めに利用が出来るようになる「プライオリティ・シーティング」が実装されました。こちらは25周年イベント実施の2008年より開始したようです。
また、webでの当日受付は2011年後半頃からアナウンスされています。多分、シー10周年イベントの時からでしょうか。
バケーションパッケージやDPAの販売
アトラクション・ショーの優先枠や、15分早くパークに入ることのできる「アーリーエントリー」などがついた「バケーションパッケージ」。こちらは満足度に繋がる声をよく耳にしました。
こちらの好評が、現在のDPAなどにも繋がってくると思います。
良席でパレードを見るには何時間も待たなければならない。また、バケーションパッケージは予算に合わないなどの場合DPAを活用できるようになりました。
DPAに関しては個人的には、一時期トライした、これの改善強行手段だとも感じます・・・。マニア以外が良席で見られない、1日中同じ場所で寝ているなどの景観の問題等色々ありました。冬とか毛布持ち込んで、寝ているのを見て、ああ・・と思ったこともあります。
結局「1時間以上前から待たないようにしてもらう」のは実践継続が難しくて、今に至ります。今読むと、よっぽどだったんだろうなと思います。うん。
色々改善しても・・・
開園ダッシュが少なくなるようなツールが出るのは本当に良い事だと感じました。また、ショーのないレストランも並ぶような店舗に比較的早く入れるようになることで、1日の予定が立てやすくなったと思います。
一方で、予約開始日にネット回線が混み合って予約が取れない問題も出てきてしまいました。
QRコードやアプリでの管理
アプリの普及に関しては『スマホやアプリが使えない人がいるのに・・・』という声が多いです。確かに私もそう感じます。これに関しては、世の中の流れ上、しょうがない事なのかもしれないとも思ったりもします。一応、キャストに声をかければ対応して貰えますので、アプリが無くても大丈夫ではあります。
アプリで良くなったこと
アプリで良くなったことと言えば、それを見れば紙を広げなくても確認でき、ほぼアプリで完結することと、不正防止が一段と強化されたことではないかと思います。
また、走って移動する必要がなくなったので、走る人が減り、安全面の向上もあると思います。
残念ながら紙の券の場合、発券すると不正使用されてしまうことがあります。一般的な音楽や観劇チケットなんかの不正に対しても、電子チケットでの対応が進んできています。
オススメ商品などの掲載されていた「TODAY」なんかも、転売を見かけたりしました。
スマホの電話番号管理であれば、不正も簡単にはできないはずです。数少ない不正な利用者のために、大多数が我慢するのも・・・という部分はあります。が、不正を見てしまえば、心象も良くないです。
アプリですめば、発券機の電力、紙、印刷費、配置する人件費、そのあたりのコストカットもあるとは思います。
お金以外でどうにかなる方法はあるのか?
特に最近言われるのは値上げについてです。
水光熱費に人件費、日常の食料品消耗品、家具家電やコンサートチケット代等も上がっています。それなのに何故、TDRばかりやり玉に上がるのかは不思議で仕方ないです。
ディズニーもOLCも、運営に費用はかかりますし、営利企業ですしね。利益上げないといけないんですよね。利益上げないと株価下がるし(最高益出しても好材料出尽くしとかで下落するけど)。
ホテル代だって、満足できるだろうという気持ちで皆さん支払いしていると思うのですが・・・。(色々難点も指摘されてはいるので継続利用されるかは別として・・・。)
バケーションパッケージも、DPAも、お金で時間を買っている状況なので、公平といえば、公平ではあると思います。、通貨以外に共通価値のものは現状ないので。
まあ、私は出す気ないので出さないです。
物事に批判はせずに、そうなんだーとおもえばいいのでは?と感じます。そもそも、値上げとかアプリとか関係なく「別にTDRに行きたいと思わない」という人だって沢山いますから。