【食物アレルギー】知ってもらえると嬉しいこと
私はそばアレルギーです。
今回は私の経験をベースにご紹介していきます。
そばアレルギーででる症状や困った事、今思うことなど、患者本人の個人的意見について書きました。アレルギー症状は原因食品によっても個人によっても違います。今回は自分の「そばアレルギー」の実例を書きますが、卵・乳・小麦など食品が違っても似たような事が起こる可能性があります。一つの参考にしていただけると嬉しいです。
そばアレルギーとは
アレルギー症状を起こす食品であるアレルゲンが食品である「そば」です。
↓ 【食物アレルギー】についてはこちら ↓
そばアレルギーの症状は重篤
アレルゲンである食品の表示については食品表示法という法律で決まっています。「特定原材料」7品目と「特定原材料に準ずるもの」21品目です。なかでも「特定原材料」はアレルギー患者数が多いか、重篤な症状を引き起こす食品が設定されています。
「そば」「ピーナッツ(落花生)」は、重篤な症状が出るという事で表示が義務化されています。
アレルギーでどんな症状が出る?
皮膚症状である「じんましん」や「赤み」、呼吸症状である「ヒューヒューゼイゼイ」「呼吸困難」など、見た目でこれは危ないとわかるような反応をします。
私自身は意識を失った経験はないですが、人や状況によってはかなり危険な事にもなります。症状が2種以上現れるため、アナフィラキシーという状態になります。
なぜアレルギーだとわかったか
「そば」は健康に良いとよく言われますよね。そう思って母が食べさせた所、どうも様子がおかしいという所から発覚しました。ちなみに私が幼稚園児の時です。
1回食べさせて何か様子が違うと思ったけれど、まさか食品、それもそばが原因なんて思わなかったと母が言っていました。確かにそうですね。今はアレルギーという考え方が浸透していますが、当時はまだまだ認知されていない言葉でした。
そして2回目に食べさせたら、これはおかしい!と病院に連れて行った所、そばアレルギーだという事がわかったそうです。
食物アレルギーはほとんどがこんな感じで判明する事が多いですね。1回目の喫食ですぐ重大な反応が出ることもあります。
アレルゲン(原因食品)に触れるのも危険
食物アレルギーは「食べる」だけでなく、皮膚に触れただけでも症状が出ます。
私のアレルギーが発覚した当時は「そば殻まくら」はどこでもよく使われているもので、我が家でも使っていました。
母が枕に入っていた「そば殻」を処理するために取り出して集めていました。ビニール袋に集められた「そば殻」を、幼い私は面白そうだと思ったようです。私は「そば殻」のビニール袋に手をつっこんでかき回して遊んで、皮膚が真っ赤になりました。母は「キャーーー!」ってなっていましたね。幼稚園児ですからね、気になったら触るし遊びますよね。この時の事は自分でも覚えています。
他の食物アレルギーも同様に肌に触れたりすると症状が出現したりします。原因食品はアレルギー患者、特にお子さんの場合は手に届かない所に置くよう気をつけて欲しいです。
食物アレルギー発症は、
本人も保護者も何も悪くないんです。
そばアレルギー持ちゆえに街で困った事
幼い私は駅にある「立ち食いそば屋」の前を通るのが非常に苦痛でした。多くの方が感じるであろう麺つゆやだしの「良い香り」は私にとって全く良い香りでなく、気持ち悪くなる匂いでした。
そば屋の前を通らないといけない時は、息を止めて走りすぎていました。
現在は、そばの細かい粒子が飛んで出てしまう事で具合が悪くなるという事も知られつつあります。当時はそんな事も解明されていないです。私も子どもでしたから何と伝えれば良いかわかりませんでした。
小麦粉アレルギーの方は、うどん屋やパン屋などにも注意を払った方が良いなどの場合もあります。
魚アレルギーの方はオープンマーケットの魚市場で、アレルギー症状が出るそうです。これは海外での報告ですが、魚がたくさん並んでいると空気中にアレルゲンが浮遊しているという結果が出ています。
アレルギーの方は、アレルゲンが沢山ある場所に行くのは控えた方が安心です。
そばアレルギー持ちゆえに学校で困った事
当時は今のような学校でのアレルギー対応はなかったので、病院の診断書と親からのお願いベースでした。
現在はそばを提供する学校はほとんどないと思います。私が在籍していた小学校では年に1・2回そばの提供がありました。私は該当日にはははの作ってくれたおにぎりを持参していました。副菜にはそばを使っていないから食べる事ができるんですが、同じ給食室で作ったものは正直食べたくない。子ども心に何となく不安だったんですね。
一人だけおにぎりを持ってきている事、それを食べる事もちょっと嫌でした。「なんでおにぎり持ってきているの?」その通りですが、嫌な質問でした。「食べたら具合悪くなるんだよ」と言っても、嫌いだから食べないんだと思われるだろう事も想像がついていました。学年があがるにつれ、そばの日には学校に行きたくなかったです。(なので給食が嫌で不登校になる人の気持ちもわかる気がするのです・・・)
小学校の途中で転校し、転校先ではそばの提供がなくてホッとしました。
そばアレルギー持ちゆえに小学校修学旅行での困った事
小学校の修学旅行の宿泊旅館は「そば枕」でした。当時、旅館と言えば「そば枕」だったのではと思います。なのでごく普通です。こちらの申告により私の分だけ別素材で用意してくれました。
同部屋のクラスメイトも枕投げなどせず、普通に布団を敷いてくれたのですが、それだけで「そば成分」が舞ったのか軽い症状が出ました・・・。症状は37度程度の発熱と軽い喘鳴(ヒューヒュー)。保健室的な部屋で、先生は枕不使用にしてくれた所、問題なかったので旅行続行できました・・・。
現在だとこの対応はどうだったのか・・・と言われてしまいそうですが
帰宅にならず良かったです。
そばアレルギー持ちゆえに中学校修学旅行での困った事
お寺でお茶をいただくスケジュールがありました。その時のお茶うけの饅頭にそば粉が入っていました・・・。
先生が住職?とお話していたところ「饅頭にそば粉が隠し味で入っているんです」というのを聞いて、私の所にすっ飛んできました。その時には三分の一くらい食べてたんですね・・・。またもや37度と軽い喘鳴の症状が出てしまいました。
このくらいなら多分大丈夫です、という事を私が判断し、旅行が続行となりました。
上と全く同じなんですが
現在だとこの対応はどうだったのか・・・と言われてしまいそうですが
帰宅にならず良かったです。
そばアレルギー持ちゆえにグループ旅行での困った事
日本の観光地はそばがウリの所が多いですよね。その時は10人以上のグループでの観光地への旅行でした。同行者の一人から「やっぱりそばが食べたい」という意見が出ました。私は”そうだよね、他の子もそう思う部分はあるだろう。皆には食べたい物を食べて欲しい”と思っていました。そこで「じゃあ申し訳ないんだけど、私はバーガーショップ行くから、後で落ち合おう」とお話しました。
すると「蕎麦以外を食べればいいじゃん」と言われます。私にとっては、そば粉の粒子でも危険です。蕎麦をゆでているお湯が他のものに飛んでいるかもしれません。だから蕎麦屋には入りたくありません。それに、もし私が具合が悪くなったら旅行自体も後味の悪いものになってしまいます。
嬉しい事に私の気持ちを理解してくれる子もいたし、擁護の声を上げてくれる子もいました。ですが結局は私が折れる形でそば屋に入りました。蕎麦以外の食べたいと思わないものを注文し、食べました。結果、症状は何もでなかったので良かったのですが・・・。
「大丈夫なんじゃん」とそば屋に入りたいと主張した子に言われました。
結果、旅行嫌いになりました。でも・・・
元々旅行が好きだったわけではないですが、旅行が嫌いになりました。家族以外と行くもんじゃないなと思いました・・・。
ですが、大人になってからだと、アレルギーについて宿泊所から聞いてくれます。旅行サイトでも選択肢が出てくるし、レストランでは向こうから訊いてくれます。別の理解ある友達と行くようになると、そばの名産地でも、食べたいなんて言わないです。
非常にありがたい事でした。最近は旅行嫌いではなくなりました。
そばアレルギー持ちゆえに・・・饅頭怖い
修学旅行で食べた饅頭は、茶色でした。ですので、それ以来はずっと茶色い饅頭は気を付けていました。しかし、白い饅頭でも症状が出たのです。
なんだか呼吸器官がおかしい気がするな・・・喉も違和感あるな・・・と思って、饅頭の成分を見たら「そば」という表記がありました。茶色い饅頭から10年くらい経った頃のお話です。「そば」だから色がついていると思い込んでいたのです。でもよく考えれば殻が入らない白い「そば粉」も存在します。迂闊でした。
最近は当時より表示が大きくなってきました。そばやピーナッツなどの重篤な症状を引き起こすものは無理に入れないようにもなってきていると思います。
そばアレルギーで他に気になる事
これは論文になったりしていない事なので、正確な情報ではないです。ですがもしも似た症状が出る方は気を付けて欲しい事です。
鼻水が酷く、くしゃみも度々出て花粉症のような症状が続くことがありました。そこで色々調べ、当時乾燥の為に舐めていたのど飴を舐める事をやめました。すると症状がなくなりました。それはプロポリス入りの飴でした。
私はローヤルゼリーが入っている栄養ドリンクなどは、なんとなく体調が悪くなる気がします。
プロポリスやローヤルゼリーは、蜂が様々な花から蜜を取り、持ち帰ってきた成分からできます。
アカシア蜂蜜は、アカシアの花から取れた蜜ですね。それぞれの花のはちみつを分けて販売しているはちみつ専門店もあります。そこには本当に様々な種類の植物の花からの蜜があります。そして「そば」の花から取った蜂蜜もあります。怖いから手を出したことはないですが・・・。また、色々な花から取った「百花蜜」というものもあります。これも心配で手が出せません。
考えてみればプロプリスやローヤルゼリーともなると、どの花から取ったかなんて全く分からないわけです。
この事が、そばアレルギーだからの反応なのかはわかりません。ですが自分の体調に影響を与えるのは確かです。まだ解明されてなかったり無関係な事かもしれませんが、気になる方や私と同じように感じる方は可能性の一つとして考えても良いかと思います。
まとめ
今回は「そばアレルギー」である自分の経験を書いてきました。そばアレルギーの方だけでなく、アレルゲン(原因食品)が違う場合でも、同じような事が想定されます。参考にしていただけたら嬉しいです。
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