【食物アレルギー】食器・調理器具からのコンタミネーション防止について

アレルギー
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食物アレルギーは、多少食べても症状が出ない人もいますが、極かすかな量でも症状が出る人もいます。

そのため、給食施設でも自宅でも、食器や調理器具に注意する必要があります。

調理者の手指、衣類からも混入がないように注意します。

コンタミネーションに注意する

コンタミネーションとは「混入」「汚染」などの意味があります。コンタミネーションは「コンタミ」と略される事が多いです。

食物アレルギーにおいては、アレルギー原因物質(アレルゲン)が、混ざってしまうことをいいます。

極少量でもアレルギー症状が出てしまう人にとっては、重要な問題です。

コンタミネーションを防ぐには

食物アレルギーの人だけ食事内容を別にして用意することがあります。そういった場合には、食器や調理器具、調理している人からアレルゲンが混入してしまう場合があります。

このコンタミネーションを防ぐ方法です。

アレルギー用とその他用を分ける

食器・調理器具にアレルゲンが付いてしまい、コンタミネーションを起こしてしまうことがあります。これを防ぐには、アレルギー用とその他用を分ける事が一番簡単な方法です。

実際には調理場所を変える、調理する人を変える、食器・調理器具の色や形を変えて、わかりやすいように区別するなどがあります。

また、洗浄の際にもシンク・スポンジなどを分ける必要があります。

洗浄をしっかりと行う

食器や調理器具をアレルギー用とその他用に分ける事が出来ない場合には、よく洗浄した上で、40℃の次亜塩素酸ナトリウム溶液と弱アルカリ性洗剤を混ぜた溶液に10分つけ置きをすること。また、メラミンスポンジで洗浄することが効果的と言われています。

東京都の資料がこちら。

「給食施設における食物アレルギー事故防止対策
~コンタミネーションを防ぐには~」

難しい対応はしないという手も

上記した対応が難しい現場も沢山あると思います。ご家庭であれば、なお難しいこともあるでしょう。

そのため、無理に対応しないという方法もあります。

アレルゲン該当食材を使用しない

アレルゲン食材を使用しないことが最も安全です。

現在では、アレルゲンの可能性が高い卵・乳・小麦不使用の製品も沢山販売されています。こういった食材を利用為た方が安全が確保できます。

学校・保育園であれば、家から弁当持参対応をして貰う

学校・保育園では基本的に、アレルギー対策をして給食を提供する必要があります。一方で、安全が確保できない状況で提供することは問題です。

アレルギー児がどの程度の量で、どの程度のアレルギー症状を起こすかもしっかり考える必要があります。

例えば、小麦アレルギー対応の場合。厨房内がしっかりアレルギー用と壁で仕切られていなければ、飛んだ小麦粉末がコンタミしてしまう可能性もあります。ごくわずかでもアレルギーを発症する場合、危険な状況です。(その程度の量で発症する場合には教室内で他の児童がパンを喫食しているだけで危険な可能性もありますが・・・)

上記参照した東京都の資料左下に実験結果があります。また、こちらにこの実験の詳しい詳細が掲載されています。

資料を基に、考えていく必要があります。

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