発表が得意な人と、現場で動ける人
プレゼンや発表の場で堂々と話す人が居ると、仕事が出来そうに見えます。
多くの職場や学校では、発表が上手い人が評価されがちです。
でも、意外と発表が得意な人と、現場で動ける人はイコールではありません。
以前、感じた例を書いてみます。
要領が良いなと感じた実習生と要領が悪いなと感じた実習生
私は実習生を受け入れたことが何度かあります。
そこで、同期間に受け持ったとある実習生の2人がいました。
1人は明るく元気で、要領が良く、1つ指示を出すと意図を5つくらい察する実習生でした。
一方、もう1人は、一生懸命やっているのはわかるけれど内気で、1つの指示でも意図を伝えないといけない実習生でした。
この2人の発表を見に行った時のことです。
堂々と分かりやすい説明をしたのは、後者でした。前者は現場作業時と違ってオドオドしてハッキリとしゃべることができていませんでした。
現場と発表では見える性格が全く違いました。
「仕事が出来ない」と感じた後輩
仕事が上手くこなせない後輩がいました。次に何をすれば良いかわからない、時間には間に合わない・・・けれど、意外と堂々としていて、自信がありそうに見えていました。
実際の仕事の出来と、見た目は全然違うことを知りました。
人事部はどうしてアレを取ったのか
現場に「使えない」人が来ると、「人事部」は何をやっているんだと、大概の人は思うのではないでしょうか。「人事部はどうしてアレを取ったのか」と職場で、耳にしたことが何度かあります・・・。
世の中には、発表・・・就職試験であれば、面接が上手い人間と下手な人間がいるわけです。多分、練習ではにじみ出るものは中々変わらないのではないかと思います。
要領が良い・・・というのも、現場向きと発表や面接向きでは違うんではないかなという肌感です。
発表も仕事も、なんでも出来る人も稀にいます。が、そういう人ばかりではないんですよね。
できないのに自信がありそうに見える人が居る
ドラマでもありましたが、自信がありそうに見えるのに、物事が上手くいかない人は一定数居るのではないかと思います。しかも、それをわざとやっているわけではない。
それこそ、これは普通の人事部では見抜けないわけです。面接なんて数十分だし、話をするだけですから。結局、実際に働いてみないとわからないわけです。お互いに。
成長する現場には、やはり人を見る目が凄い人がいるのが重要なのかも知れないという結論でした。
それぞれの向き不向きに合わせた業務と評価があるといい
講習で学んだり、練習をしたり・・・それでは覆せないことは多々あるように思います。
努力が足りないと言われればそうかもしれませんが「三つ子の魂百まで」なんていうことわざがあるとおり、直すのが難しい部分もあるでしょう。
できれば、その性格に向いた業務になることが望ましく、それぞれの評価があるといいんだと思います。
発表が上手い人だけが評価されるのでは不平が生まれます。プレゼンが苦手でも残業もせず淡々と仕事を速いスピードで捌く人もいるわけです。
それぞれの評価ができている会社もあれば、できていない会社もあるでしょう。残念ながら私は、できていない会社しか知らないですが・・・。これができれば、労働者から見て働きやすさという一つの指標になるはずです。