今回は食物アレルギー専門の職業の
ご紹介をします。
食物アレルギーの専門家の資格ってどんなもの?
食物アレルギーを専門とする資格には、アレルギー専門医、小児アレルギーエデュケーター、食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士があります。
アレルギー専門医
一番最初に思いつき、お世話になる方ではないでしょうか。アレルギーの専門知識を持ち、アレルギー学会から認定されているお医者さんです。
小児アレルギーエデュケーター(PAE)
アレルギーに関わる病院クリニックなどに勤務する看護師、薬剤師、管理栄養士などの医療従事者が取る事のできる認定資格です。エデュケーターとは教師などの意味があり、アレルギー患者の相談指導に携わります。
食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士
栄養士・管理栄養士が取得できる認定資格です。食物アレルギーの正しい知識を持つ栄養士・管理栄養士とされています。
それぞれの違い
食物アレルギーは医師がまず診断する事から始まります。専門的な医師が検査や問診などから食物アレルギーと診断をして、指示を出す事が多いと思います。
今回は医師以外の二つの資格について見て行きたいと思います。
小児アレルギーエデュケーター(PAE)
日本小児臨床アレルギー学会がアレルギーの専門家として平成21年(2009年)から制度開始された認定資格です。医療機関に勤務しアレルギーの対応を実際にしている看護師・薬剤師・管理栄養士が、資格取得のための講習や試験を受ける事ができます。
資格取得までに費用も時間もかかり、内容も難しいことから合格率・取得率はかなり低めなようです。
その事から資格をお持ちの方は高い専門性をお持ちです。
私が出席した講習会の中でPAEの方のお話しを聞く機会が何度かありました。医療機関で相談に応じている事から実践的な知識量も豊富だと感じました。
食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士
公益社団法人日本栄養士会が平成30年(2018年)から制度開始した認定資格です。PAE同様講習会の参加と試験合格が必要です。栄養士会に所属していなくても講習会だけは参加できますが、試験と登録は会員であることが必要です。PAEと比較するとまだ新しい制度です。
アレルギーエデュケーターは医療従事者のみが受けることのできる資格です。そのため保育園・学校・地方自治団体・保健所などに所属している栄養士は受験資格がありません。ですが、そういった栄養士もアレルギー対応が必須となるため、新設されたという流れがあります。
講習会・試験ともに基本知識と給食運営の注意事項が主な内容です。
食物アレルギーの専門家、どういう違いがあるのか
専門性の方向
認定栄養士制度は講習会の回数及び総時間数ともにPAEを下回り、PAEの方が専門性が高いです。津波に費用もPAEの方がかかります。
PAEは食事以外のスキンケアや薬剤の塗布などアレルギーに関わるQOLの様々な事に対応することになっていますが、栄養士は食事メインになりますので、そういった違いも大きいでしょう。
主な対応
PAEは医療の個別対応、認定栄養士は集団給食、と思うとしっくりくるかなと思っています。
給食ではアレルギー対応の対象者は数年間変わらない事が多いです。小学校であれば、対象者は転校しない限り6年間在籍します。さらに年に一度決めた対応内容にあまり変更はありません。もちろん、対象者のアレルギーが解除、新規発症にも対応は随時していきます。集団給食では事故を防ぐために無理な個別対応をしない事が推奨されています。
行政栄養士(地方自治体施設や保健所などに勤務)の場合はちょっと環境が違うと思います。
一方、PAEは継続的なアレルギー患者もいれば、新規の患者も来院します。保育園・学校のようにほぼ1年同じ対応という事はないでしょう。同じ卵アレルギーであっても患者の症状は全く違っており注意方法も異なります。個人の様子を見ながらアドバイスをしていきます。ここに両資格の経験の差が出てくると思います。
それぞれ国家資格取得後に該当学会に入会し
講習会や試験を経て認定される資格です。
まとめ
今回は、食物アレルギーの専門家についてご紹介しました。
そんな資格があるんだなと知ってもらえると嬉しいです。何か心配することがあった際には是非相談してみてくださいね。
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