今回は椎茸アレルギーについてご紹介します。
気づきになった経験です。
しいたけアレルギー
きのこの中でも椎茸が苦手な方って結構多いイメージです。匂いが嫌、味が嫌、食感が嫌・・・など様々です。「椎茸嫌い」が多いからこそ見落とされがちなのかなと思うのが椎茸がアレルゲンであるしいたけアレルギーです。
私が知っているのは2例だけです。1例は医師の診断書があり、もう1例は同級生が話していた内容です。ですので、正確な情報としては1例です。
↓ 食物アレルギーについて ↓
症状
2例とも「吐き気・嘔吐」が主症状です。
アレルギー症状は蕁麻疹や呼吸器症状などをイメージしがちです。しかし、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢など「ちょっと体調悪いのかな」と思うような身近に感じる症状も引き起こすことがあります。
原因となる食品
椎茸そのものだけでなく、椎茸と一緒に調理したものも該当します。炒め物や煮物で一緒に調理したものを食べても症状が出ます。
一方で、顆粒だしやドレッシングなどに使用されている「しいたけエキス」は症状が出ず、食べても大丈夫という事でした。
「嫌い」との違い
2例とも、食感や味が嫌いだから食べられないのではなく、吐き気や嘔吐してしまうから怖くて食べなくなったと話していました。対象者が幼ければ、ただの「好き嫌い」だと思ってしまうでしょう。実際、子どもは嫌いであれば口から出します。また、子どもは「嫌だ」と思う気持ちから嘔吐することもあります。
2例とも小学校高学年程度の分別のつく頃に再度食べてみた事があったそうです。ですがやはり吐き気があり、嘔吐してしまったとのことでした。
判断のつきにくさ
上でも書いたように、幼い子どもは嫌いなものは口から出します。消化器官は発達途中で食道が短く、大人に比べて嘔吐もしやすいです。ですので、判断は非常につきにくいです。
そもそも保護者や本人が「好き嫌い」だと思ってしまえば、病院を受診しません。受診しなければアレルギーという診断がつかないのです。
しいたけに限らず、あまりにも吐き気・嘔吐の回数が多い際には食べたものを見直した方が良いかもしれません。その上で一度喫食をやめてみることも検討しましょう。そこで受診を悩むのであれば就学前など基準を決めて実際に食べてみて確認し、同じ症状が出る場合には専門医に相談する事を検討した方が良いでしょう。
アレルギーというものについて
私の同級生は、椎茸を調理する匂いで吐き気がすると言っていました。
私も食物アレルギー持ちです。そばアレルギーで、そば屋の前の香りで吐き気を感じていました。「そば屋の香りで吐き気がする」という私の話を聞いて、自分も「アレルギー」の可能性があるのではないかと思ったそうです。食べた際の吐き気・嘔吐以外にも家で椎茸を調理していると吐き気がするため、椎茸の調理は家ではしなくなったという話でした。
ただ、当時は自分や家族のアレルギーの事以外は分かりませんでしたから、「椎茸のアレルギーは聞いた事はないけど、吐いちゃうなら食べないようにするしかないね・・・」としか言えませんでした。
↓ 私のそばアレルギーの経験について ↓
数年後、しいたけアレルギーの診断書を見て、その方のお話を聞いて、同じ事を言っていた同級生を思い出しました。
医療も栄養学も人間が解明できていることは氷山の一角です。一角すらないかもしれないとも言われます。実はアレルギーだった、実は不耐症だったという事は今後も出てくるものではないかと思います。
大人になってから発症する食物アレルギー
食物アレルギーは子どもがなるもの・・・そう思っている方も意外にいらっしゃいます。
ですが、サバなどの青魚やエビ・カニなどの甲殻類は大人になってから発症する人が多いです。花粉症の方はトマトなどの野菜、リンゴ・モモなどの果物でアレルギー症状が出るようになる事があります。
まとめ
今回は、「しいたけアレルギー」とそこからの気付きや、他のアレルギーに関してご紹介しました。
「好き嫌い」や「アレルギー」どちらか決めつけるのではなく、どちらの可能性なのかな?と注意深く見ていただけると嬉しいです。
また、大人になってからアレルギーを発症することもあります。自分が何を食べているのか、普段から気をつけておくと良いと思います。
スポンサーリンク