実習生と話をしていて、
「ちゃんと見ているな」と思った事を
紹介します。
やる気がありそうってどういう状態?
「やる気がありそう」とは、どうしたら見せることができるでしょう。
「やる気がある」を置き換えてみると「興味を持っている」「気にしている」「取り組んでいる」そんな言葉になる気がします。
では、どういう状態になるでしょうか。友人の話でもTVでもYouTubeでもいいです。気になる話を聞いたり、気になる情報を見たりする時、どうなるでしょうか。
・真剣に話しを聞く
・「あー・・・」「うんうん」など言葉を発しながらうなずく
・前のめりになる
・真似をしてみる
・調べてみる
・聞ける状況であれば、気になったことを質問する
などが挙げられると思います。他にはどんな事があるでしょうか。誰かに対して「この人一生懸命だな」と自分が思うタイミングや仕草はどんなものでしょうか。
それを実践するといいと思います。
思っているだけでは伝わらない
もしかしたら「たいした事じゃないから言わない」・・・そう思うことかもしれません。
「気づいていたけど言葉にしなかった」かもしれません。
でも、気づいていたけれど言葉にしなければ、「気づけたか」どうか他の人のには届きません。
実習を受け入れる施設の栄養士は学生さんを評価しないといけません。できれば良い評価が出来るように、気づいたことや気になることは実習受け入れ担当者と共有してもらえると嬉しいです。
実習での質問例
私が実習を受け入れたときに、実習に来た学生さんが、ちゃんと見れているなと思った例です。
食器素材のこと
食器には陶器・ガラス・木・メラミンなどの種類があります。
それぞれ、メリットデメリットがあります。これは教科書にも載っていることだと思います。
実習生を受け入れたときに、聞いてみたことがあります。
私「食器について気がついたことある?」
実習生「陶器を多く使用されていて驚きました。」
この会話だけで、ちゃんと見ているなと感じました。この頃に教科書には「給食ではメラミン食器を使用することが多い」と書いてありました。この時、実習生は3人来ていたのですが回答してくれたのは一人だけでした。
簡単な事かもしれませんが、これが実習で何かに気づけるかどうかです。多分、学校で教えてもらったばかりの時には意識が向いて、周囲の物に気がつきやすいです。実習では緊張していますし、作業に追われて気づけない場合もあるかもしれません。
食器はわかりやすい事例です。その現場で、その素材を使っている理由を考えて確認したり、質問すると良いかもしれません。「どうしてこの素材なんですか?」「教科書には壊れにくいとありましたがが、やはりその点ですか?」などいろんな事に対して言えると学びになる部分があるかもしれません。
人間は「質問」されると「興味がある・興味を持ってくれている」と感じます。そこを活かせると強みになります。気がついた事は質問してみましょう。ただし、あんまりにも教科書的・基本的な事項だと勉強していないなと思われるもしれないです。
実習に限らず、社会に出ると結構これです。
聞いてきてくれた人には説明したくなるし
評価が上がることがあります。
ちなみに・・・この何年か後に実習生に食器について説明していたときに
私「ここではメラミンを多く使っているよ」
実習生「メラミンって何ですか?」
と聞かれたこともあります。
学校の担当教員に「メラミンって教科書に今も載ってますよね??」と聞いてしまいました。この時、同時に2人学生さんが来ていたのですが、2人ともわかっていませんでした。
基本ですよね。もしわからなかったら、調べることをおすすめします。
切り方の名前
いちょう切りとか、千切りとか・・・「切り方」は最低限覚えて欲しい言葉の一つです。
これがわかってないと、現場では「大丈夫?」と思われがちです。栄養士が学生対応していなくても、後からパートさんから聞いたりします。
この時確認して欲しいのは切り方でなく、サイズ感です。
「いちょう切りにして」と言われたときに、「縦1/4でいいですか?」「厚さはどのくらいですか?」などを聞けるといいかなと思います。
一回切ったら、「確認なんですが、このくらいで大丈夫ですか?」とサイズを確認できると、なお良いと思います。それが調理後どうなるか、そこまで見れているといいですね。
このような確認の流れは実習だけでなく、その後ずっと役立ちます。
学習してきたことを口に出せるか
机上で学習した事と、現場での実践を確認、比較、検討することが実習にとって大事なことです。それは学校を卒業して、働き始めてからも同様です。
「何しにきたのかな」と自分自身で思わないように、また実習先に思わせないようにしたいですよね。とにかく学習内容と現場を比較してみるといいと思います。
↓ 【実習生向け】栄養士実習で学ぶこととは? ↓
まとめ
今回は、私が実習生の受け入れ時に感じたことを中心に書いてきました。
紹介した内容を参考にしてもらえたり、悩みや困った事が少しでも解消されたら嬉しいです。
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