離乳食に悩む人が多い
食べてくれない・・・と落ち込んでいる保護者さん。
どう対応したら良いでしょう。
離乳食に悩んでいる方は多いです。アドバイスを求められても、栄養士経験が少なければネタがありません。
まずはアドバイスの例として赤ちゃんがどうして食べなかったり吐き出すのかと、ベビーフードの活用法についてなどご紹介します。
知らないから、どうしたって悩みます。
離乳食で悩んでいる方は多いと思います。
食べてくれない、作っている時間がない、この量でいいのかな、アレルギーが怖い・・・
色々あると思います。
赤ちゃんにとっては、全部がはじめて
ひとつ質問です。
知らない国の、知らない料理が目の前に出されたらどうしますか?材料もなんだかわかりません。
私だったら、たぶん食べるのを躊躇います。
家族や親しい友人が口に入れたら、感想を聞いてから、口にいれるかもしれません。
一方で、料理として出されたのだからと躊躇などせず食べる方もいらっしゃるでしょう。好奇心が強い方は使っている食材や調味料に関して思いをはせるかもしれません。
感じ方にもチャレンジ精神にも個人差があります。
離乳食を前にした赤ちゃんもおなじです。
それまでは美味しさの約束されたほんのり甘いミルクや母乳だったんです。それが急にそうじゃない色、そうじゃない匂い・・・そしてベタベタしたりザラザラしたよくわからないものが現れる・・・。
なんだこれと思って口から出しますし、口に入れられるのを嫌がったりするのは、考えてみたら当然なんですね。知らないもの、慣れないものですから。
一方で何も嫌がらず食べる子もいます。それは個人差なんですね。
食べてくれない…と悩み過ぎないでください。
一生懸命作ったのに、食べてくれないのは悲しいですよね。がっかりしてしまうかもしれません。
そこで「この子は慎重派だからまだまだ練習中、食べたらラッキー!」と考えてみるのも一つの方法です。
他にも理由がある事もあります。
ただ、ご自身やお子さんを責めないようお話していきたいです。
保護者の食事風景を見せる意識を!
かぼちゃだよーおいしいよーって言われたってわかりません。保護者が食べているのを見て安全か、口に入れるものなのか、知っていきます。なかなか食べてくれないお子さんには、保護者が食べている姿を見せてあげてください。
忙しくてそんな暇がない…そういう事もあるのだと思います。今はネットを介したサービスが色々あります。初回はお試し価格という場合も多いです。
離乳食だったり、保護者の食事だったり、色々活用するのも手です。
ベビーフードは手抜きじゃない
保育園で勤務していると保護者さんに食事について聞く事があります。その中でベビーフードを食べさせていると言いにくそうにされる方もいらっしゃいます。
「ベビーフードなんて手抜き」なんていう価値観が未だに根強いです。でもそんな事はありません。
こちらは厚生労働省が出しているベビーフードの活用についての資料です。
「手作りが望ましいが」とは書いてありますが・・・重要視して欲しいのは「保護者の負担が少しでも軽減するのであれば、それも一つの方法」という部分です。
「利点」も紹介されています。
- 単品で用いる他に、手作りの離乳食と併用すると食品数、調理形態も豊かになる。
- 月齢に合わせて粘度、固さ、粒の大きさなどが調整させているので、離乳食を手作りする場合の見本となる。
- 製品の外箱等に離乳食メニューが提案されているものもあり、離乳食の取り合わせの参考になる。
厚生労働省の資料も確認しよう
厚生労働省から「ベビーフードを活用する際の留意点について」という資料が配信されています。
この資料のまとめを引用してしまいます。
・食事時間は、本来楽しいものである。
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000464804.pdf
・離乳食作りが負担にならなければ、子育ての負担感、困難感は
軽減され、食事時間が親子の楽しい時間になる可能性が高まる。
・べビーフードについての正しい理解を、まずは支援者から。
・ベビーフード等の利用などで、食への負担感を減らしつつ、支援者
は親子の適切な食生活への導入を。
これが本当に重要です。
保育園などの現場で一緒に働く保育士・調理師は、昔の考えを持ったままの事も多いです。そういった時には、このような国や地方自治体から出ている資料を活用し、理解を得ましょう。
離乳食作りでこまっているのにベビーフードを利用出来ない方には、「こういう資料もありますよ」と案内してあげると良いかもしれません。
ベビーフードで心配な点
ベビーフードは、赤ちゃんがおいしく残さず食べてくれるように出来ています。
ベビーフードに限らずですが赤ちゃんが口にする前に、保護者は是非味見をするようすすめてください。
ベビーフードを食べてみると、味がしっかりついています。塩分は規定の中で作られていますが、旨味成分(だし)がかなり追加されているためだと考えられます。
これに慣れてしまうと、茹で野菜やお粥のような味付けをしないものは食べにくくなる可能性があります。ですので、個人的にはベビーフードには芋を潰して混ぜたり、ゆでた豆腐を混ぜたり、味付けしていないお粥を混ぜたり、薄める事をオススメしています。
まとめ
赤ちゃんがどうして食べなかったり、吐き出すのかという理由、ベビーフードの活用法についてなどご紹介しました。
手作りは良いものだと思いますが、それにこだわる必要はありません。得意な方にお願いするのも手です。まずは保護者が大変さや苦しさを減らし、楽しい時間や少しでも余裕を取り戻してもらえるのが先決です。
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